目次
概要
コスメデコルテ フェイスパウダー 80、RMK シルクフィット セッティングパウダーと並べて、ルナソル スムースクリアパウダー 01 Lucent 17gがもたらす仕上がりの質感と使い心地の方向性を見ていきます。ルナソルは、肌に澄んだヴェールをまとうような透明感と、シームレスに溶け込むなめらかさが特徴。毛穴をカモフラージュしながら、余分な皮脂を吸着してさらりとした感触とトーンアップのバランスを保ちます。色は無色で、光を均一にやわらかく反射させることで、ファンデーションの質感を損なわず、明るくフラットに整える方向です。
対して、コスメデコルテは繊細な粉質によるふわっとしたソフトフォーカス感の演出が得意で、しっとりとした肌当たりで上品なやわらかさを引き出します。RMKはシルクの名の通り、すべすべの手触りとセット力に軸を置き、メイクの輪郭をきゅっと締めてキープするタイプ。つまり、三者は「透明ヴェールのルナソル」「ふわやわのコスメデコルテ」「すべすべ密着のRMK」と、仕上がりのニュアンスが鮮やかに分かれる構図です。
ルナソルの魅力は、粉っぽさのない軽さと、日中の質感維持の両立。素肌の良さを透かせながら、テカりやくすみを抑え、清潔感のある印象を長く保ちたい人に相性が良いでしょう。肌状態に左右されにくく、ファンデーションや下地の質感を活かしたい派には、使い勝手のよさが強みです。実際、朝の仕上げで軽く一枚まとっておくと、「今日は肌が機嫌いいな」と感じる時間がぐっと長く続きます。続く比較では、質感、キープ力、肌なじみの差をもう一歩踏み込み、使用シーン別の向き不向きまで掘り下げます。
比較表
| 機種名 | カネボウ ルナソル スムースクリアパウダー 01 Lucent 17g | コスメデコルテ フェイスパウダー 80 | RMK シルクフィット セッティングパウダー |
|---|---|---|---|
| 画像 | |||
| ブランド | カネボウ ルナソル | コスメデコルテ | RMK |
| 製品名 | スムースクリアパウダー 01 Lucent | フェイスパウダー 80 | シルクフィット セッティングパウダー |
| 容量 | 17g | 20g | 9.8g |
| カラー番号 | 01 Lucent(全1色) | 80 glow pink | 全1色 |
| 仕上がり | 透明感・クリア | ナチュラル・ツヤ | セミマット・シルキー |
| 質感 | 微粒子パウダー | きめ細かいパウダー | 軽やかなパウダー |
| 肌タイプ適性 | 全肌質対応 | 乾燥肌・普通肌向け | 混合肌・脂性肌向け |
| 香り | 無香料 | 微香性 | 無香料 |
| ケース形状 | コンパクトケース | 丸型ケース | コンパクトケース |
| パフ付属 | あり | あり | あり(ブラシ付き) |
| 仕上がり持続 | 長時間持続 | 長時間持続 | 長時間持続 |
| 皮脂吸収 | あり | あり | あり |
| 保湿成分 | なし | あり | あり |
| 紫外線カット | なし | なし | なし |
| 粉飛び防止 | あり | あり | あり |
| 仕上がりの特徴 | 透明感・均一な肌 | 自然なツヤ肌 | シルクのような肌 |
| 発売元 | カネボウ化粧品 | コーセー | エキップ |
| 原産国 | 日本 | 日本 | 日本 |
| 使用方法 | ベースメイクの仕上げに使用 | ベースメイクの仕上げに使用 | ベースメイクの仕上げに使用 |
| 仕上がり感触 | さらさら | しっとり | なめらか |
| 粉質 | 超微粒子 | 微粒子 | 軽やか微粒子 |
| ケースサイズ | 標準サイズ | 大型サイズ | 小型サイズ |
| 持ち運びやすさ | 高い | 中程度 | 高い |
| 仕上がりの印象 | 透明感重視 | ツヤ重視 | シルク感重視 |
比較詳細
ルナソル スムースクリアパウダー 01 Lucentは、粉そのものが肌に溶け込む感覚が独特で、指先で触れるとサラサラなのに、頬にのせるとふっと密着して薄く澄んだヴェールをつくります。毛穴や凹凸の存在をやんわりとぼかしながら、重ねても粉感が立ち上がらず、ファンデーションの色や艶を壊さないのが魅力。時間が経つほど皮脂と馴染んで、テカりは抑えつつも乾き過ぎないバランスが続くので、午後の鏡でも自分の肌に落胆しません。肌色補正の主張は控えめで、素肌の透明感を押し上げる方向。朝の仕上げで使うと、余計な光は吸い取りつつ、均一でやわらかな反射に整うため、写真でも質感の乱れが出にくいです。実際、オンライン会議のカメラ越しでも「今日はベースがきれい」と自分で分かるくらい、光のノイズが少なく見えました。
コスメデコルテ フェイスパウダー 80は、粉の粒が繊細で、ふわりと空気を含んだような軽さがありながら、肌にのせると柔和な艶を残すタイプ。ルナソルが「澄ませる」なら、こちらは「ほぐす」。日中の乾燥が気になりやすい方でも、頬の中央に薄く置くだけで毛羽立ちが落ち着き、上品な光が全体のトーンを明るく見せます。皮脂の出やすいTゾーンでは、ほんの少し艶が前に出る場面もありますが、化粧崩れというよりは質感の変化として穏やかに見えるので、艶肌を好む人には心地よい調整役。粉の香りは穏やかで、使う度にささやかな高揚感があるのも、毎日の支度を楽しい儀式にしてくれます。休日のゆったりした朝、柔らかい光の入る部屋でこれをふんわりまとわせると、それだけで「今日は少し丁寧に過ごそう」と思えるようなムードが生まれました。
RMK シルクフィット セッティングパウダーは、その名の通り「シルクの布」をかけたようなソフトフォーカス効果が得意。塗布直後から肌表面がきめ細かく整い、特に頬の内側から鼻横の毛穴がすっと後退して見えます。ルナソルよりわずかにマット寄りのニュアンスで、皮脂が出ても表面はさらりとした触感を保ちやすい一方、乾燥の強いゾーンに厚く重ねると、光の消え方が少しフラットになりやすいのは注意点。使い方のコツは、ブラシで広く薄く、テカりやすい部分だけパフで押さえる二段構え。これで輪郭は引き締まり、中心は柔らかく、品のある立体感が生まれます。通勤の日にマスクをつけたり外したりしても、小鼻まわりのテカリが最小限に抑えられていて、「あ、まだ大丈夫だ」とこまめに安心できるバランスでした。
三者で体感差は明確です。ルナソルは「透明感と整い」を軸に、皮脂コントロールと粉感の少なさを両立。コスメデコルテ 80は「保湿感のある艶」を足しながら、柔らかい光で肌を和ませる性格。RMKは「軽いマットとぼかし」で、凹凸や毛穴の見え方を的確にチューニングします。写真や動画撮影で強い照明を浴びるシーンならルナソルの澄んだ仕上がりが一歩リードし、日常の近距離での会話や自然光での印象アップにはコスメデコルテの柔艶が効き、長時間の外出や湿度が高い日、マスク着用が前提ならRMKの安定感が頼もしい。用途によって使い分けると、仕上がりの「満足の濃度」が上がります。
肌の見え方にも違いが出ます。ルナソルは肌色の上に薄いガラスを重ねたような印象で、色を動かさず質感だけリファイン。赤みや影はそのまま活かしつつ、粗さのノイズを消して、呼吸する肌らしさが残るのが好みです。コスメデコルテ 80は、頬や目の下に使うと水分を含んだような柔らかな光が宿り、表情に温度が加わります。RMKは鼻先や小鼻横の「毛穴が気になる地帯」で効きが良く、軽いタッピングで凹凸が均され、顔全体がシャープに整う。その結果、同じファンデでも、ルナソルなら「澄んだ美」、デコルテなら「柔艶の余裕」、RMKなら「端正な輪郭」と、キャラクターが変わります。実際に3つを日替わりで使っていると、「今日はきちんと見せたいからRMK」「オンライン中心だからルナソル」と、服を選ぶようにパウダーを選びたくなりました。
崩れ方にも性格がありました。ルナソルはテカりが出ても肌表面のキメが崩れにくく、皮脂と混ざるほど光が均一になっていくので、化粧直しはティッシュオフからの薄塗りでほぼ元通り。コスメデコルテ 80は艶が少し前に出てくるものの、乾燥は感じにくく、保湿寄りの下地と合わせると終日落ち着いたツヤ肌。RMKは全体がさらりと保たれる分、乾燥ゾーンに厚塗りすると夕方に粉っぽさをわずかに感じることがあり、ブラシ仕上げ+部分パフの「量のコントロール」で解決します。いずれもパフの押さえ方と量のさじ加減で印象が大きく変わり、技術を乗せたときの応答がいいパウダーです。「今日はちょっと厚くのせすぎたな」と思った日でも、軽くミストを重ねるとそれぞれの良さがふわっと戻ってくる感覚も共通していました。
自分の頬で試すと、ルナソル 01 Lucentは素肌の色を邪魔せず、ファンデの良さをそのまま磨き上げる感覚。頬の真ん中から外側にブラシで円を描くように軽くのせると、光が均されて肌が静かに整い、鏡越しに落ち着いた自分に出会えます。コスメデコルテ 80は目の下〜頬骨の脇に薄く置くと、つやの曲線がふんわりと立ち上がって、気分までほぐれるような柔らかさ。RMKは鼻周りと額の中央にパフで軽く押さえると、余分な輝きが退き、輪郭線がくっきり。どれも使っていて「役割が明確」で、気分と環境に合わせた選択が楽しい。「今日はなんとなく顔が疲れているな」と感じる朝でも、3つのうちどれかを選んでのせると、少なくともベースメイクの印象はぐっと立て直せました。
パフやブラシの相性も差が出ます。ルナソルは付属パフで均一にのせても粉っぽくならず、ブラシに替えるとより薄いシルキーな膜に。コスメデコルテ 80は、ふわっとした大きめブラシとの相性が非常に良く、肌に空気を含ませるような軽い仕上がりが簡単に作れます。RMKは、細かい部分の調整が上手で、小さめのパフや密度の高いブラシで毛穴の影をピンポイントに消すと、全体がスッと引き締まる。ツール選びで表情のニュアンスが変わるのも、三者の面白さです。正直、朝のバタバタした時間でも、ルナソルはブラシでさっと一周、RMKは小鼻だけポンポン、デコルテは頬にふわっとのせるだけで、それぞれ「それなり以上」に見せてくれる頼もしさがありました。
まとめ
結論として、日々の仕上げを「乱れない透明感」に寄せたいならルナソル、素肌感を保ちながら「柔らかな艶」を足したいならコスメデコルテ 80、長時間の外出や湿度、マスクを想定した「さらりとした安定」を求めるならRMKが手に合います。どれも単なる粉ではなく、肌と対話しながら質感を調律する道具。朝の気分、天気、予定に合わせて選ぶと、鏡の前の数分が特別な時間に変わります。自分の肌がもっと好きになる、そのきっかけをつくってくれるのが、これらのパウダーたちです。
最後に、三者の差がほとんど出ない場面も記しておきます。素肌が整っていて、下地とファンデの相性が完璧な日は、仕上げの違いは「印象の微調整」に留まることもあります。とはいえ、光の扱い、毛穴のぼかし方、皮脂との付き合い方は確実に変わるため、写真や対面の場で「好みの空気感」を選べる自由が生まれる。ルナソルで静かに澄ませる、コスメデコルテで柔らかく華やぐ、RMKで端正に引き締める。その選択の楽しさが、毎日の肌をちょっと前向きにしてくれます。
最も心に残ったのはルナソル スムースクリアパウダー(9.4/10)。肌に薄い光の膜がすっと溶け、毛穴の影をふんわり曖昧にしながら艶を曇らせない。朝の柔らかな透明感が夕方まで失速せず、頬に触れるとさらり、見た目はみずみずしいままという二律背反の心地よさ。粉の気配が消えるほどの粒子の細かさで、白さも粉っぽさも出ない。続いてコスメデコルテ フェイスパウダー 80(9.1/10)。80はほのかなピンクが体温のような血色を添え、冬でも乾きにくいしっとり感と、ふわっとしたソフトフォーカスが共存する。頬骨の艶は残しつつ毛穴の縁だけをやさしく丸め、薄塗りで仕上げのニュアンスが決まる。最後にRMK シルクフィット セッティングパウダー(8.6/10)。薄膜でファンデの質感を崩さず、鼻のテカリを点で抑えるタイプ。艶は残るが、動きの激しい小鼻はややお直し前提。
総評として、光のコントロールと素肌感の均衡で最も美しく整えたのはルナソル。ベストチョイスは「ルナソル スムースクリアパウダー 01 Lucent」。日常の肌を一段クリアに見せたい人へ強く勧めたい一品です。忙しい平日もリラックスした休日も、ひとつ持っておくと「この仕上がりなら大丈夫」と背中を押してくれる、心強い定番になってくれました。
引用
https://www.lunasol-official.com/categories/basemake/powder/p/4973167284056
https://www.cosmedecorte.com/product/facepowder/
https://www.rmkrmk.com/ja/categories/basemakeup/facepowder/p/4973167198124
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