目次
比較概要
マキアージュ ドラマティック カバージェリー BBとインテグレート プロフィニッシュ BBは、それぞれ異なるアプローチで肌を美しく見せることを目指したベースアイテムです。前者はジェリー状のテクスチャーで肌に密着し、カバー力と透明感を両立させることを特徴とし、後者は軽やかな仕上がりで日常使いに適した自然なカバーを提供します。これらと比較するカネボウ ケイト ザBB (カバー&モイストコーティング) EX-1 30gは、ひと塗りで高いカバー力と保湿感を同時に追求した設計が際立ちます。肌の凹凸や色ムラを整えながら、しっとりとした質感を長時間維持することを狙っており、乾燥が気になる季節や長時間の外出時にも頼れる存在です。
実際に使っていても、テクスチャーのなめらかさと伸びの良さが印象的で、少量でも厚塗り感を抑えつつ均一な仕上がりを実現してくれます。比較対象の二製品がそれぞれ「透明感重視」「軽やかさ重視」といった方向性を持つのに対し、ケイト ザBB EX-1は「カバーと保湿のバランス」を強みとしています。そのため、日常的な使用はもちろん、写真を撮る予定がある日や人と会う機会が多い日など、特別な場面でも安心して選べる一本として存在感を放ちます。どの製品が自分の肌質やライフスタイルに合うのかを見極めるためには、仕上がりの質感や持続力、使用感の違いを丁寧に比較することが重要です。ここから先では、それぞれの特徴をさらに掘り下げ、読者が自分に最適な一本を見つけられるような視点を提示していきます。
比較表
| 機種名 | カネボウ ケイト ザBB (カバー&モイストコーティング) EX-1 30g | マキアージュ ドラマティック カバージェリー BB | インテグレート プロフィニッシュ BB |
|---|---|---|---|
| 画像 | |||
| ブランド | ケイト | マキアージュ | インテグレート |
| 製品種別 | BBクリーム(日中用色つき美容液) | 日中用色つき美容液 | BBクリーム |
| 容量 | 30g | 30g | 30g |
| テクスチャ | クリーム | ジェリー状クリーム | なめらかなクリーム |
| 仕上がりの傾向 | カバー&モイストコーティングでツヤ寄り | つやと透明感重視の高カバー | うるつや系のナチュラルカバー |
| 皮脂・汗への耐性 | マスク着用でも崩れにくい設計 | マスクにつきにくいジェリーコート処方 | 約8時間の化粧もちデータ取得 |
| 保湿成分の有無 | 有(美容オイル・水溶性保湿成分配合) | 有(ヒアルロン酸・水溶性コラーゲン配合) | 有(Wヒアルロン酸など保湿成分配合) |
| 紫外線防御(SPF) | SPF20 | SPF50+ | SPF50+ |
| 紫外線防御(PA) | PA++ | PA+++ | PA+++ |
| 石けんオフ可否 | クレンジング使用推奨 | 洗顔料のみでオフ可能 | メイククレンジングでオフ |
| クレンジング必要性 | メイク落とし推奨 | クレンジング不要(洗顔料でオフ) | メイククレンジング必須 |
| 仕上がり質感 | しっとりセミグロウ | 均一グロウ寄りのセミマット | 透けツヤのナチュラル |
| カバー力 | 高めのハイカバー | 高カバー | 中程度(色ムラをふんわり補正) |
| 色展開数 | 2色 | 2色 | 2色 |
| 原産国 | 日本 | 日本 | 日本 |
| 発売元 | カネボウ化粧品 | 資生堂 | 資生堂 |
| 形状(容器タイプ) | チューブ | チューブ | チューブ |
| 使用シーン(昼/夜) | 日中のベースメイクにおすすめ | 日中用色つき美容液として日中向き | 日中のベースメイクにおすすめ |
| 製品形状の特長 | ハイカバー持続BB&モイストコーティング処方 | 美肌ジェリーコート処方でマスクにつきにくい | プロ技再現テクノロジー搭載のBBクリーム |
比較詳細
カネボウ ケイト ザBB(カバー&モイストコーティング)EX-1は、肌にのせた瞬間の「密着の速さ」と「うるおいの膜感」が独特で、指の腹で軽く伸ばすだけで、毛穴の凹みや小さな色ムラがすっと均されていく実感があります。パフではなく手で仕上げても、境目が曖昧になって自然に馴染むので、鏡越しの自分が「元の肌が整っている」ように見えるのが嬉しいポイントです。朝の光の下で頬を左右比べると、EX-1側は頬中央の毛穴が柔らかいボケ感に包まれ、テカりではない艶のラインが鼻筋に薄く乗ります。しっとり寄りの質感なのに重さは感じず、呼吸を邪魔しない薄膜のままカバーが効いている、そんな印象です。
マキアージュ ドラマティック カバージェリー BBと並べて使うと、仕上がりの方向性がはっきり分かれます。ジェリーBBは塗り広げたときの「ピタッ」というゼリーの弾力を思わせる密閉感があり、頬の毛穴を上から抑えるように整えるので、近距離でも凹凸が目立ちにくい反面、光の通り方が均一に整い、ややメイク感が出やすいです。写真映えは抜群で、フラッシュ下でも反射が均等に出るため、肌の面が強くきれいに見えます。対してケイトのEX-1は、膜が柔らかく呼吸するように動くので、表情を作っても頬の動きに追従し、笑ったときの目尻や頬の細かなシワに色がたまる気配が少ない。素肌の延長線上で輪郭が整う感じがあり、日常の距離感での好感度が高い仕上がりです。
インテグレート プロフィニッシュ BBは、シリーズ名の通りマルチユースなニュアンスが強く、肌全体をさっと整えつつ、血色とツヤを同時に足してくれる軽さが魅力。頬にのせると「さらり」とした薄さで広がり、肌の上で色がふわっと溶けるので、抜け感のあるナチュラル寄りの表情を作りたいときに便利です。私は休日メイクの延長で、ベースをプロフィニッシュ BBだけで済ませ、リップは別のアイテムで軽く色を合わせることも多いのですが、「ちゃんとメイクした感」は出しつつ、どこか力の抜けた雰囲気になるのが気に入っています。ただ、カバー力に関してはケイト EX-1やジェリーBBほどダイレクトではなく、赤みや色ムラをふんわり和らげる方向。近くで見ると素肌の質感を残す設計が前に出て、軽い色補正+ツヤニュアンスという感覚です。
体感の差で言えば、ケイト EX-1は「薄膜なのに効く」ことに尽きます。小鼻の赤み、頬の毛穴、口角のくすみなど、目立ちを抑えつつ、保湿系のツヤが表面に一枚乗る。塗布後10分ほどで肌に馴染み、空調の効いた室内でも乾燥に引っ張られにくいのが頼もしい。一方で、ジェリーBBは「面を整える強さ」が心地よく、均一な光沢で写真やオンライン会議など画面越しの肌が美しく映る。長時間の発色安定も手応えがあり、頬の中心に意図的なハイライトなしでも面の艶が計算されたように見えます。インテグレートのプロフィニッシュ BBは「軽い息のような仕上がり」で、素肌感を崩さずにトーンアップ。指でのせてから頬の高い位置に重ねると、可憐な血色のニュアンスが乗って、休日のカジュアルメイクにぴったりです。
使用感の違いはテクスチャーにもはっきり現れます。ケイト EX-1はクリームとジェルの間のような滑りで、肌上で引っかからないのに留まってくれるバランスが秀逸。ムラになりにくいので、頬の中心から外側へ放射状に伸ばすと均一に整い、境界が薄く消える印象です。ジェリーBBは、スポンジで叩き込むと真価が出て、毛穴の谷間を丁寧に埋めるように仕上がるので、イベントや撮影での「崩したくない日」に強い。インテグレートは水分の軽さを感じる伸びで、顔全体をさっと整えたい朝に重宝します。テクニックいらずで仕上がるので、「とにかく5分でベースを終わらせたい」という日の味方になってくれました。
耐久面の印象では、ケイト EX-1はほほ骨上の艶が午後も残るのに、Tゾーンのテカりは過剰になりにくく、皮脂と馴染んだ後も上品さが続きました。マスク着脱時の摩擦でも、頬中央のカバーが薄れにくいのが好感触です。ジェリーBBは朝の仕上がりのフラットさが夕方まで続きやすく、照明の下での見え方が変わりづらい安定感が武器。ただし、乾燥が強い日には目元の動きと質感の差が少し目立つこともあり、目周りは薄く仕込む方が美しく決まります。インテグレートは軽さゆえに色持ちは穏やかですが、崩れ方が優しく、化粧直しで上から重ねても重くならないため、気軽に質感を足し引きできる柔軟性があります。
色の見え方に関して、EX-1はニュートラル寄りのトーンで、黄みと赤みの中間をすっと通るような調和が取りやすいと感じました。頬の中心に置いて、フェイスラインへ薄く流すと、首とのつながりが自然で、輪郭だけ浮く事態が起きにくい。ジェリーBBは均一な面に艶を纏わせるため、光の角度で明るさがややコントロールされる印象。インテグレートは血色をほんのり足すニュアンスが得意で、頬の高い位置に重ねるほど生っぽさが出て、表情に軽快なリズムが生まれます。
肌タイプ別の感触で言えば、ケイト EX-1は混合肌の私にはちょうどよく、頬の乾きを抱えつつTゾーンの皮脂も気になる状況で、どちらにも過度に偏らないバランスに落ち着きました。乾燥が強い日でも頬の粉っぽさが出づらく、指で押さえると反発するようなもっちり感が保たれるのが心強い。ジェリーBBは皮脂の出やすい人にとって表面の均一化が効き、テカりが艶に転じて見えるよう設計されているため、カメラ前に座る機会が多い日や、照明が強めの環境でとても頼れる。インテグレートは軽い補正+血色を同時に足せるので、素肌見せを崩したくない人、メイクの所作を減らしたい人に刺さります。
実際にここ数週間は、在宅勤務の日はケイト、外で人と会う予定がぎっしりの日はマキアージュ、近所のカフェにふらっと行くだけならインテグレート、といった具合にローテーションしてみました。正直、「今日はどれにしようかな」とポーチを開ける時間がちょっとした楽しみになっていて、その日の天気や肌のコンディション、テンションで選べるのはかなり快適です。どれか1本だけに絞るというより、役割の違う3本をどう組み合わせるか、という感覚に近づいていきました。
仕上げの質感を言語化すると、ケイト EX-1は「しっとりセミグロウ」、ジェリーBBは「均一グロウ寄りのセミマット」、インテグレートは「透けツヤのナチュラル」。この違いは写真や動画だけでなく、対面の距離感でも印象を左右します。EX-1は肌の呼吸感が残るため近距離で優しく見え、ジェリーBBは中距離以上での画面映えが強く、インテグレートは会話時の柔らかな存在感が心地良い。どれも方向性がはっきりしているので、シーン別に使い分けると満足度が高まります。
メイクの工程における扱いやすさでは、ケイト EX-1は下地を簡略化しても破綻しにくく、時短でも仕上がりが整うのが美点。ジェリーBBはスポンジワークを加えるほど仕上がりに差が出るので、工程を楽しめる人に向きます。インテグレートは指でラフに仕上げてもムラになりにくく、ベースと血色感のトーンがまとまりやすいため、ポーチインの一本で完結したい日に頼れる存在です。
総合的な体験として、日常の自分を底上げする一本を選ぶなら、ケイト EX-1は薄膜で生活の光に馴染む「リアルな美しさ」を運んできてくれます。イベントや撮影、オンラインでの映りを最優先する日にはジェリーBBの練り上げられた均一さが安心。軽やかな休日、素肌の呼吸を残しながら血色とトーンをすばやく整えるならインテグレートのプロフィニッシュ BBが心地よい。体感できる差は確かにあり、毎日の天気や予定、気分で使い分ける楽しさが生まれます。ひと塗りで気分を上向きにしてくれる一本をポーチに入れておく、その小さな習慣が、朝の鏡前の自分に優しい余裕を作ってくれました。
最後に、肌との相性や季節の空気感に合わせて選ぶ柔軟さを持つことが、BBクリーム選びの満足度を上げます。しっとり系の日にはEX-1のモイストコーティングで包み、映りが求められる日にはジェリーBBの均一な面で支え、軽い外出や散歩にはインテグレートの透けるニュアンスで抜けを作る。どれも「作り込む」のではなく「整えて余白を残す」哲学が通底しており、使うほどに自分の肌のリズムが分かってくる。毎日の表情に寄り添う相棒として、手に取るのが楽しくなるラインナップです。
まとめ
最も心地よく仕上がったのは、カネボウ ケイト ザBB(カバー&モイストコーティング)EX-1 30g。夜更けの乾燥しがちな室内でも、薄膜のまま均一に伸びて、毛穴の輪郭をやわらげるように溶け込む質感が頼もしい。塗った直後の「しっとり膜」が1〜2時間経っても重くならず、指塗りでもムラが出にくいのは大きな強み。肌の赤みや小さな影が、過剰に平坦化されず自然に整うので、撮影前の簡易ベースとしても使いやすかったです。次点はマキアージュ ドラマティック カバージェリー BB。ジェリー状の均質感で凹凸をまとめる力があり、光の当たり方でツヤがきれいに拾われる。ただ、私の肌では時間とともに小鼻まわりに密着しすぎて、微妙なテクスチャが見えてくる場面がありました。丁寧に少量ずつ重ねると美しく決まるので、仕上がりの作り込みを楽しみたい人向けと言えます。
三番手はインテグレート プロフィニッシュ BB。軽やかなタッチで素肌感が保てるが、色ムラや赤みが強い日にはカバー力が一歩足りず、スポットでコンシーラーの助けが欲しくなる場面もありました。一方で、肌調子が良い日や、仕事終わりにそのままカフェに寄りたいような日には、これ一本で十分という気楽さもあります。総評として、汎用性と仕上がりの安定性でベストチョイスはケイト ザBB。日常の可変コンディションに強く、塗り方の自由度が高い点も魅力です。質感演出を重視するならマキアージュ、軽さ重視のナチュラル志向ならインテグレートをおすすめしたい、というのが率直な結論でした。
引用
https://maquillage.shiseido.co.jp
https://www.shiseido.co.jp/integrate/
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