目次
概要
花王 ビオレのメイク直し用シートシリーズには、「メイクの上からうるピタ肌持続シート 30枚」「メイク持続シート さらマット肌 30枚」「メイク持続シート さらマット超オイリー 20枚」の3タイプがあります。すべてメイクの上から使える顔用のウエットシートですが、それぞれ得意とするのは「乾燥対策」「皮脂テカリ対策」「強力な皮脂コントロール」と方向性がはっきり分かれています。
今回のテーマは、外出先で崩れを立て直しつつ、その後の時間をどれだけ心地よく過ごせるかという「仕上がりの質」と「持続感」の違いです。うるピタ肌持続シートは、メイクの上から使うことを前提に、肌にうるおいを与えつつベタつきやテカりの見え方を穏やかに整え、質感をなめらかに保つアプローチが特徴。一方でさらマット肌とさらマット超オイリーは、皮脂によるテカりやヨレの見え方を速やかに抑え、サラサラとしたドライ寄りの仕上がりへ振り切る設計です。
使った直後の触感は三者で明確に分かれます。うるピタはしっとり寄りの密着感で「つっぱり」を感じにくく、さらマット肌は軽いサラつき、さらマット超オイリーはより強いドライコントロールを狙ったサラサラ感というイメージです。空調で乾燥が気になる場面や屋外で風に当たる時間が長い日はうるピタが心地よく、会議前や撮影前などテカりを最短で抑えたい時はさらマット肌、真夏の長時間外出や皮脂分泌がとにかく気になる日には超オイリーが頼もしい選択肢になります。
携帯性はどれも軽量コンパクトで、取り出して使うまでのステップは同様ですが、仕上がりの方向性によって「次の数時間の安心感」が変わります。強い香りや重たい被膜感を避けたい人にはうるピタの自然ななじみが合いやすく、皮脂による毛穴落ちの見え方を速やかに曖昧にしたい人にはさらマット系が気持ちよくハマります。まずは日常の「困る瞬間」を思い浮かべ、どの仕上がりがそのストレスをいちばん軽くしてくれるかで選ぶと、満足度の差がはっきり出ます。
実際、私も在宅ワークの日・オフィス出勤の日・真夏の外ロケがある日で使い分けてみましたが、同じファンデーションでも「どのシートで整えたか」で夕方の表情の印象がかなり変わりました。特にオンライン会議の直前にうるピタを頬中心に使うと、画面越しのツヤ感が整って「今日ちょっと調子いいな」と感じる頻度が増えました。
比較表
| 機種名 | 花王 ビオレ メイクの上からうるピタ肌持続シート 30枚 | ビオレ メイク持続シート さらマット肌 30枚 | ビオレ メイク持続シート さらマット超オイリー 20枚 |
|---|---|---|---|
| 画像 | |||
| ブランド | ビオレ | ビオレ | ビオレ |
| メーカー | 花王 | 花王 | 花王 |
| 製品タイプ | 顔用シート | 顔用シート | 顔用シート |
| シートタイプ | ウエットタイプ | ウエットタイプ | ウエットタイプ |
| メイクの上から使用 | 可 | 可 | 可 |
| 主な目的 | 乾燥によるメイク崩れ予防・仕上げ | 皮脂によるメイク崩れ予防・仕上げ | 皮脂によるメイク崩れ予防・仕上げ |
| 使用部位設計 | 目元・口元に使いやすい | Tゾーン中心に使いやすい | Tゾーン中心に使いやすい |
| 枚数 | 30枚 | 30枚 | 20枚 |
| 香料 | 無香料 | 無香料 | 無香料 |
| 着色 | 無着色 | 無着色 | 無着色 |
| アルコール配合 | あり | あり | あり |
| 特徴ベール | ファンデ密着ヴェール | メイク持続ベール(皮脂吸収) | メイク持続ベール(皮脂吸収) |
| 皮脂吸収パウダー | なし | あり | あり |
| 推奨押さえ時間 | 3〜5秒 | 3〜5秒 | 3〜5秒 |
| 使用方法の特徴 | 押さえて密着させる(こすらない) | 押さえて密着させる(こすらない) | 押さえて密着させる(こすらない) |
| 発売日 | 2022/4/9 | 2022/4/9 | 2023/4/29 |
| テクスチャー感 | しっとり | すっきり | すっきり |
| 用途(朝) | メイクの仕上げ | メイクの仕上げ | メイクの仕上げ |
| 用途(昼) | メイク直しの仕上げ | メイク直しの仕上げ | メイク直しの仕上げ |
| 配合成分例 | 水、グリセリン、プロパンジオール、DPG、メチルグルセス-20、PEG-32、PEG-150、ベタイン、トレハロース、EDTA-2Na、イソセテス-20、トロメタミン、エタノール、ヒアルロン酸Na、フェノキシエタノール、メチルパラベン | 水、シリカ、エタノール、BG、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、PEG-60水添ヒマシ油、ラウレス-6、EDTA-2Na、水酸化K、フェノキシエタノール、メチルパラベン、エチルパラベン | 水、シリカ、エタノール、BG、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、PEG-60水添ヒマシ油、ラウレス-6、EDTA-2Na、水酸化K、フェノキシエタノール、メチルパラベン、エチルパラベン |
| ベースメイク後の使用推奨 | ベースメイクがなじんだ後 | ベースメイクがなじんだ後 | ベースメイクがなじんだ後 |
| メイクを落とさない設計 | あり | あり | あり |
| 対象肌タイプ表記 | 乾燥によるメイク崩れ対策 | 皮脂によるメイク崩れ対策 | 超オイリー肌向け |
| 設計のポイント | 目元・口元の粉浮き・しわヨレ予防 | 毛穴落ち・テカリ目立ち予防 | 毛穴落ち・テカリ目立ち予防 |
比較詳細
花王 ビオレ メイクの上からうるピタ肌持続シート 30枚は、メイク直しの「崩れの予防」を主目的に据えた保湿寄りの設計で、頬のつっぱりや粉っぽさを抑えながらツヤの質を整える使い心地が印象的でした。メイクを取らずに上からそっと押さえるだけで、乾燥で浮いたファンデのキメが落ち着き、光の反射が均一になり、肌が柔らかく見える方向へ整います。頬や目周りの細かな乾燥ムラが滑らかに馴染むので、午後の鏡を見るときの「疲れ顔」感が軽くなる実感がありました。
対して ビオレ メイク持続シート さらマット肌 は、皮脂のテカリを抑える即効性が際立ちます。鼻や額を軽く押さえた瞬間に指先のサラっと感が戻り、手触りがスムースに変化するのがはっきりわかります。ベースメイクの上にパウダーを重ねなくても、皮脂の膜によるギラつきが穏やかになり、光沢が控えめで均質なマット寄りの仕上がりへ。皮脂由来のヨレに強く、毛穴落ちが目立ちにくくなる方向へ寄るので、商談や撮影前の「一時的にテカリを消したい」場面に重宝しました。
さらマット超オイリー は、さらに強く皮脂対策へ振ったキャラクターで、汗ばむ環境や長時間の移動でも、鼻先のてらつきが再発しにくい持久性が頼もしい印象です。皮脂が多い人ほど差が出やすく、使った直後に頬はしっとりしすぎず、Tゾーンはしっかりキュッと締まるような手触りへ整います。皮脂分泌が活発な日でも、メイクの下地が滑りにくくなり、マスカラのにじみ予防にも間接的に効いた体感がありました。
うるピタは「保湿の足りない日」の救世主として、粉っぽさや乾燥由来の薄いひび割れを目立たなくする方向へ働きます。軽く押さえるとクッション性のあるしっとり感が薄く広がり、頬のハリが戻ったような印象に。艶の質がベタっとしない控えめグロウで、マスク着脱後の頬の摩擦で出たムラも落ち着きます。乾燥肌やエアコン強めのオフィスでは、この質感の違いがそのまま仕上がりの差として効いてきます。
さらマットは、皮脂が中程度の人にとってバランスが良く、テカリ抑制とメイクの均一化の両方を取りにいける万能タイプ。仕上がりは「マット寄りセミマット」で、パウダリーに転ぶほどではない自然な落ち着きが続きます。時間が経つと皮脂と馴染んで微細なツヤが戻るのですが、ギラつきには転びにくい「程よい落ち着き」が続き、写真写りが整う安定感がありました。
さらマット超オイリーは、真夏の屋外や満員電車など蒸れやすい環境で真価を発揮します。使用直後のサラサラ感がしっかり残り、摩擦で崩れやすい鼻横の溝や小鼻のキワでも、肌表面が滑りにくくなる印象。皮脂を抱え込んで再分布するような感じが少なく、長い時間帯で「また光ってきた」を遅らせてくれます。ただし乾燥気味の頬では、さらマットよりも水分感が控えめに感じ、うるピタのほうが仕上がりの美しさで差を付けました。
香りの主張はいずれも控えめで、仕事中でも気にならない程度ですが、うるピタは保湿系の穏やかなニュアンス、さらマットと超オイリーは清潔感を感じるクリーンな方向で、使用後の余韻が短いのが共通点。バッグの中で扱いやすく、取り出して即使える気軽さが魅力で、昼休みに鏡を見て「今すぐ整えたい」瞬間にストレスなく使えます。
仕上がりの触感は明確に違いが出ました。うるピタは指が吸い付くような微かな弾力が戻る質感、さらマットは指がスッと滑るドライタッチ、超オイリーはさらマットよりも一段階ドライでキュッと締まる感じ。肌タイプに合わせて選ぶと満足度が伸びますが、頬とTゾーンで使い分けると、それぞれの長所を同時に活かせます。私は頬にうるピタ、鼻・額にさらマット超オイリー、仕上げに全体をさらマットで均すという組み合わせが、午後の崩れを最も抑えてくれました。
メイクへの影響は、どれも「上から使える」点が共通ですが、ファンデの種類との相性に差が出ました。うるピタはパウダーファンデの粉感を穏やかにし、クリーム・リキッドでも艶を損なわずにきめを整えます。さらマットはリキッドのテカリを抑えつつ、パウダーの粉っぽさはやや残るので、最後にパフでごく軽く馴染ませるとより綺麗に。超オイリーは皮脂を強く抑えるため、ツヤ重視のベースでは少し艶が減ることもあり、ハイライトの位置だけ避けて使うと仕上がりの立体感を保てました。
持続感の体感では、うるピタは時間の経過で頬の乾燥感がぶり返しにくく、夕方の笑ったときの粉っぽさが軽減される方向へ。さらマットは昼過ぎの皮脂ピークをうまくやり過ごし、化粧直しの回数が一回減る感覚。超オイリーは夏場や屋外で、再テカリまでのラグが明確に伸び、暑い日ほど恩恵が大きく感じました。環境と肌質で差は出ますが、いずれも「メイクの見え方」を良い方向にキープする実力があり、効果を実感しやすいです。
使い方のコツはシンプルで、こするのではなく、押さえて離す。特に小鼻や口角は、折りたたんでフィットさせると効果が出やすく、ヨレを起こしません。うるピタは頬の高い位置と目周りの乾燥ゾーンに軽く、さらマットと超オイリーはテカリやすいTゾーンを中心に。最後にフェイスラインを一撫ですると、全体の質感が揃い、鏡に映る肌のトーンが均一に見えます。
実際に真夏の屋外イベントで試したときは、朝うるピタで全体を整え、昼前にTゾーンだけ超オイリーで押さえ、夕方にさらマットで全体を均一にする、という三段構えにしてみました。汗と皮脂が多い一日でしたが、夕方の写真を見返しても「ドロドロ崩れ」にはならず、テカリの筋が出ていなかったのはかなり印象的でした。普段そこまで化粧直しに時間をかけない人でも、このくらいシンプルなステップなら続けやすいと思います。
総じて、うるピタは「艶を保ちたい人」に、さらマットは「自然なマットで整えたい人」に、さらマット超オイリーは「強力にテカリを止めたい人」に向いています。同じブランド内でキャラクターが明確に分かれているので、季節やシーンによって使い分ければ、化粧直しの成功率が上がります。私は仕事のある平日はさらマットを軸に、会食や写真を撮る日はうるピタで艶を補い、真夏やイベント日は超オイリーで防御を固める運用が一番でした。
メイクの印象は、細部の質感で決まります。頬の光の回り方、鼻の反射、目周りのキメ、これらを短時間で整えられるのがこれらのシートの価値で、外出先でも「今の自分の見え方」を一段引き上げてくれる存在。単なる皮脂取りや水分補給の域を超えて、「仕上がりの質」をコントロールできる感覚があり、使い分けるほどに完成度が高まります。持ち歩くなら、うるピタとさらマットの二枚看板、蒸し暑い日は超オイリーを追加、という流れが失敗しません。
日々のルーティンに取り入れてみると、午後の不安が減ります。オンライン会議前の1分、エレベーター待ちの合間、駅のホームの風の前、そのタイミングで一枚。肌質に寄り添って選べば、写真の自分にも自信が持てるはず。乾燥に悩む日にはうるピタの柔らかさ、落ち着きを求める日にはさらマットの均整、暑さに挑む日には超オイリーの安定。どれも小さな一手ですが、積み重ねると見栄えが変わります。
特に忙しい日ほど、小さな「ひと押さえ」が気分転換にもなります。朝から晩まで予定がぎっしりの日に、夕方のトイレでうるピタを頬と目元にだけ使ったことがありますが、そのあと鏡を見た瞬間に「まだいける」と思えたのは、単なる見た目以上にメンタルの支えになりました。メイク直しの道具としてだけでなく、気持ちをリセットするスイッチとしても持っておくと心強いアイテムです。
まとめ
最も好感度が高かったのは「ビオレ メイクの上からうるピタ肌持続シート 30枚」。ツヤをほどよく残しつつ崩れたファンデの密着感が戻り、頬や小鼻周りのヨレが手早く整うのが実感できました。うるおい膜のつるんとした触感のおかげで、上からのパウダーがムラなくのり、午後のくすみも軽くなります。香りは控えめで、メイク直しのときに気分が途切れないのも好ましいポイントです。
次点は「さらマット肌」。皮脂を吸ってテカりを穏やかに落とし、Tゾーンがサラっと揃います。マスク内の蒸れ戻りにも比較的強く、肌表面が均一に整うのでライトな仕上げが好きな人に合います。リモート会議のときに鼻と額だけさらマットで押さえておくと、カメラ越しのテカリが和らぎ、顔全体の印象が落ち着いて見えました。
最後は「さらマット超オイリー」。強力な皮脂オフで仕上がりは長持ちですが、頬の乾きや鼻先の粉っぽさが出やすく、私の肌では部分使いが無難でした。超オイリー肌や屋外で汗・皮脂が強く出るシーンには頼もしい一方で、日常使いでは少し慎重に使い分けたいタイプです。夏フェスや真夏のテーマパーク、長時間の外ロケなど「今日は絶対に崩したくない」という日に狙って投入すると、力を発揮してくれます。
総じて、うるピタは「保湿と密着」、さらマットは「質感の均一化」、超オイリーは「皮脂耐久」に強みがあります。ベストチョイスは「うるピタ肌持続シート 30枚」。仕上がりのきれいさと扱いやすさのバランスが最良で、頬の毛穴落ちや小鼻のヨレ直しに最も安定して効きました。皮脂が強い日はTゾーンのみさらマット、真夏や屋外イベントでは超オイリーを部分的に併用すると、崩れ方に応じた柔軟なコントロールができます。
最初の一つで迷うなら、日常使いの軸として「さらマット肌」、乾燥が気になる季節や場面用に「うるピタ」を追加、夏本番に「超オイリー」を迎える、というステップアップもおすすめです。自分の肌と生活パターンに合わせて組み合わせていけば、「今日はどれを持っていくか」を選ぶ楽しさも増え、メイク直しの時間が少しだけ前向きになります。
引用
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