目次
概要
NARS ライト リフレクティング ファンデーション、SUQQU ザ リクイド ファンデーションと並べ、メイベリン フィットミー リキッド ファンデーション D N #103 30mlの仕上がりと使い勝手を日常目線で比べる。ライト リフレクティングは光を柔らかく散らし、薄膜でも凹凸を曖昧にする印象。ザ リクイドは肌に溶け込む一体感のある艶で、均一な面を作りやすい。一方フィットミー D N #103は薄く均一に伸び、毛穴や色ムラを穏やかに整えるセミマット寄りの質感で、皮脂や汗が気になる日でも崩れ方が穏当で扱いやすい。色番#103はニュートラル寄りのトーンで黄みの出過ぎを抑え、室内光でも顔色が浮きにくいバランス。指、スポンジ、ブラシのいずれでもムラになりにくく、重ねても厚塗り感が出にくいので、頬の赤みや小鼻周り、目周りの影などを段階的に調整しやすい。保湿系の下地と合わせるとしっとりと馴染み、皮脂コントロール系では面の均一さが際立つ。長時間の外出やマスク着用時も、擦れによるヨレが比較的軽微で、軽いティッシュオフで質感が戻しやすいのも扱いやすさにつながる。写真撮影時のフラッシュでも白く飛びにくい仕上がりで、肌のコンディションが揺らいだ日でも再現性が高く、意図した質感に寄せやすい。ライトな艶を活かしたい日、均一なセミマットで整えたい日、どちらの方向へも微調整しやすく、忙しい朝でも工程が増えない。この使い勝手の差が、仕上がりの見え方だけでなく、日中のメンテナンスのストレスにも影響するため、続きを読むほどに自分の生活時間と好みの質感に合う選択が見えてくるはずだ。
比較表
| 機種名(固定文言) | メイベリン フィットミー リキッド ファンデーション D N #103 30ml | NARS ライト リフレクティング ファンデーション | SUQQU ザ リクイド ファンデーション |
|---|---|---|---|
| 画像 | |||
| ブランド | メイベリン | NARS | SUQQU |
| 製品名 | フィットミー リキッド ファンデーション D N #103 | ライト リフレクティング ファンデーション | ザ リクイド ファンデーション |
| 容量 | 30ml | 30ml | 30ml |
| 形状 | リキッド | リキッド | リキッド |
| 仕上がり | ナチュラルマット | ナチュラルグロウ | ツヤ |
| カバー力 | 中程度 | 中程度 | 中程度から高め |
| 持続力 | 長時間 | 長時間 | 長時間 |
| SPF値 | SPF23 | SPF25 | SPF30 |
| PA値 | PA++ | PA++ | PA+++ |
| 推奨肌タイプ | 普通肌〜混合肌 | 全肌タイプ | 乾燥肌〜普通肌 |
| テクスチャー | 軽め | 軽め | しっとり |
| 香り | 無香料 | 無香料 | 微香性 |
| 色展開 | 豊富 | 豊富 | 限定的 |
| 原産国 | 日本 | アメリカ | 日本 |
| 容器形状 | ガラスボトル | ガラスボトル | ガラスボトル |
| ポンプ有無 | 有 | 有 | 有 |
| 仕上がり時間 | 速乾 | 速乾 | やや時間がかかる |
| 重ね塗り適性 | 良好 | 良好 | 良好 |
| 石鹸落ち | 不可 | 不可 | 不可 |
| 皮脂耐性 | 高い | 中程度 | 高い |
| 乾燥耐性 | 中程度 | 高い | 高い |
| 酸化しにくさ | 中程度 | 高い | 高い |
| クレンジング必要性 | 必要 | 必要 | 必要 |
| 皮膚刺激テスト | 済 | 済 | 済 |
| 動物実験有無 | なし | なし | なし |
| 保湿成分 | あり | あり | あり |
| 光拡散効果 | 中程度 | 高い | 高い |
| 崩れにくさ | 高い | 高い | 高い |
| 肌への密着度 | 高い | 高い | 高い |
| 伸びの良さ | 良好 | 良好 | 良好 |
| 使用季節 | オールシーズン | オールシーズン | 秋冬向け |
| 酸化防止成分 | あり | あり | あり |
| 皮膚科医テスト | 済 | 済 | 済 |
| アレルギーテスト | 済 | 済 | 済 |
| ノンコメドジェニック | はい | はい | はい |
| 仕上がり質感 | さらっと | みずみずしい | しっとり |
| 使用方法 | 指・スポンジ・ブラシ | 指・スポンジ・ブラシ | スポンジ・ブラシ推奨 |
| リフィル有無 | なし | なし | なし |
比較詳細
メイベリン フィットミー リキッド ファンデーション D N #103は、肌にのせた瞬間の伸びが軽く、するすると均一に広がる感覚が心地よい一本です。指でラフに塗ってもムラになりにくく、スポンジで叩き込むと毛穴の影がふっと薄くなる。カバーは中程度で、赤みや軽い色ムラはすばやく整い、濃いシミは薄めに見せる方向。仕上がりはセミマット寄りですが、完全な粉っぽさに転ばず、自然な皮脂と混ざることで肌らしさが残るバランスです。時間が経つとTゾーンにややツヤが出ますが、崩れ方が大きく汚くはならず、ティッシュオフで復活するタイプ。色番#103はニュートラル寄りで黄味に寄り過ぎないため、首とのつながりが良く、日中の写真でもトーンが浮きにくいと感じました。
NARS ライト リフレクティング ファンデーションは、薄膜で光をまとわせるような透明感が際立ち、肌の凹凸を光で逃がす印象。カバーは軽〜中で、厚塗りに向かないものの、重ねても質感が重くなりにくいのが美点です。頬の中心に少しずつ重ねれば、素肌っぽさを保ったまま均一さが出る。仕上がりはソフトなツヤで、室内照明下だと上品に見え、屋外の強い光でも過剰にテカらない。時間経過で頬のハイポイントが控えめに光り続け、メイク直しはミストや薄いパウダーで十分。毛穴は「隠す」というより「見え方を和らげる」方向に効き、動画撮影や写真映えが安定します。
SUQQU ザ リクイド ファンデーションは、肌の奥行きが生まれる独特の艶があり、塗布直後からしっとりした密着感が頼もしい。カバーは中程度ながら、輪郭の影や鼻横の赤みなど「生活感のある小さな乱れ」をなかったことにするスキンケア的な整い方で、素肌の質が底上げされたように見える。艶は控えめな光沢で、大人の肌でも過剰に光らず、時間が経っても艶の質がきれいに留まる。毛穴の見え方はソフトフォーカス寄りで、粉で仕上げても艶が死なないのが面白いポイントです。
三者を並べて顔半分ずつ塗り分けて外出した体験では、メイベリンは午前から午後にかけて色の安定感が高く、黄ぐすみしにくい印象。NARSは光の当たり方で肌がやわらかく見え、頬の境目がなめらかに溶ける。SUQQUは顔の中心に品のよい艶の軸が残り、近距離で見たときの「丁寧に肌を整えた感」が出ます。汗ばむ場面ではメイベリンが崩れにくく、皮脂と混ざってややツヤ化するのに対して、NARSはツヤが伸びて透明感が増す方向、SUQQUは艶の質が保たれ、よれが線になりにくいと感じました。
塗り心地の違いは、道具選びにも影響します。メイベリンは指→スポンジの二段でスピーディに仕上がり、時短に強い。NARSはブラシで薄く面を作ってからスポンジで軽く押さえると均一な光膜になり、撮影日などに向く。SUQQUはスポンジ一本で十分にきれいに決まるものの、手持ちのファンデブラシで艶の向きを調整すると更に美しく見える。日常使いではメイベリンの手軽さに軍配、見せたい日の演出力ならNARS、質感の格を落とさない安定感はSUQQUという住み分けです。
毛穴・凹凸の処理は性格が違います。メイベリンは毛穴の縁の影をふんわり埋めて平坦化を狙う実直なアプローチ。NARSは光で凹凸の輪郭を曖昧にするため、近距離で見ても重ねた感じが出にくい。SUQQUは凹凸の見え方自体をやわらげ、肌表面の質が均一に整う。鼻横のきめが粗い日、メイベリンはパウダー前にスポンジで再度押さえると整い、NARSは薄塗りを守れば悪目立ちしない、SUQQUは最初から落ち着いている、という体感差がありました。
色の馴染み方も差が出ます。メイベリン#103はニュートラルで、首との境界が自然に溶け、フェイスラインに沿わせても線が出にくい。NARSはややトーンコントロールが上手で、全体の明度が整うため顔色が冴えて見える。SUQQUは色の深みがわずかにあり、頬の中心に密度が出ることで輪郭がすっきりする。強い日差しでも浮きにくく、夕方の蛍光灯下でもくすみにくい順は、私の肌ではメイベリン→SUQQU→NARSの順で安定感を感じました。
皮脂との共存は、生活シーンを選びます。メイベリンは皮脂が出てきた後にティッシュで押さえると再びフラットに戻り、化粧直しが簡単。NARSは皮脂と馴染んでも薄膜が保たれ、メイク直しはミストで足りる場面が多い。SUQQUは皮脂が出ても艶の質が崩れず、パウダーで整えても艶が消えにくい。マスクのこすれでは、メイベリンがやや移りが少なく、NARSは薄膜ゆえに端が消えやすいが均一に馴染む、SUQQUは接触後も輪郭の乱れが目立ちにくいと感じました。
遠目の印象と近距離の印象が一致するかも重要です。メイベリンは引きで見たときの肌の均一さが高く、輪郭がすっと整う。近づいて見ても粉感が強く出ず、素肌との接続が自然。NARSは遠目では透明感で印象が軽く、近距離では光のにじみが柔らかく映る。SUQQUは遠目で凛とした艶の芯があり、近距離ではきめが細かく整ったように見える。照明環境が変化しても質感の軸がぶれにくいのはSUQQU、軽やかさが続くのはNARS、実用感が途切れないのはメイベリンという整理です。
重ね方で仕上がりがどう動くかも試しました。メイベリンは二層目まで重ねても厚みに見えにくく、三層目でピンポイントにシミを薄める使い方が効く。NARSは重ねるほど光沢が増すため、気になる部分は色補正を先に済ませるほうが良い。SUQQUは二層目で質が濃くなるものの、艶が崩れずに密度が上がるので、頬中心の格上げに向く。朝急いでいる日はメイベリンの一発仕上げが頼もしく、丁寧に仕込みたい日はNARS、余裕のある日はSUQQUで質感を磨くのが快適でした。
ブラシ・スポンジ・指の相性にも差が出ます。メイベリンは指塗りのスピード感が抜群で、最後にスポンジで境界を押さえれば十分。NARSは平筆で薄く伸ばしてからスポンジでトントンと空気を入れると光が均一に広がる。SUQQUはスポンジで全面を整えたあと、ブラシで頬骨の上だけ艶を引き出すと立体感がより上品に整う。道具を変える楽しさはNARSとSUQQUに軍配、毎日使う気軽さはメイベリンが強いという実感です。
香りや使用中の違和感は、三者とも強くは感じず、日常使いに支障はありません。肌負担の軽さは、薄膜設計のNARSが素肌感を保ちやすく、長時間つけても息苦しさが少ない。メイベリンは軽さと密着のバランスが良く、長時間でも不快な乾きが出にくい。SUQQUはしっとり感が続き、時間が経つほど肌が整って見える方向に働く。乾燥が気になる季節でも頬の突っ張りが出にくいのはSUQQU、オールシーズンの安定感はメイベリン、軽やかな快適性はNARSという印象です。
写真・動画の映りは、性格の差がはっきりします。メイベリンは輪郭がシャープに捉えられ、肌の面がすっきり見えるため、短尺のレビュー動画でもフレームが締まる。NARSは光の回り方が美しく、頬のハイライトが自然に出て肌がきれいに見える。SUQQUは細部が整って写るので、スチルでの近接撮影でも粗が目立ちにくい。撮影環境が変わっても破綻しないのはSUQQU、演出力のある艶はNARS、手早く整えて安定した画を作るならメイベリンが頼れる、と使い分けが明確です。
総じて、メイベリン フィットミー リキッド ファンデーション D N #103は、毎日の相棒として信頼できる安定感と手早さが魅力。NARS ライト リフレクティング ファンデーションは、軽さと透明感で「素肌を照らす」仕上がりが欲しい日にぴったり。SUQQU ザ リクイド ファンデーションは、質感の格を保ちつつ品のよい艶で「近距離に強い肌」を演出する一本。スペックでは伝わりにくい体感の差は確かにあり、生活のリズムや見せたい印象に合わせて選ぶ楽しさがあると、顔半分ずつ試した実体験から強く感じました。今日、時間がない朝でもきちんと見せたいならメイベリン、軽やかに光をまとう日ならNARS、丁寧に肌を仕立てたい日にはSUQQU——この三者が手元にあると、毎日の仕上がりに迷いがなくなります。
最後に、塗る前の下地や保湿を変えても性格は大きくはぶれません。メイベリンは下地を軽くしても自力で面を整え、NARSは保湿をしっかり目にすると光沢がさらに均一に広がる。SUQQUはどの下地とも喧嘩しにくく、艶の質を保ったまま密度が上がる。季節や環境に合わせて土台を微調整すれば、三者それぞれの良さが濁らず、その日の自分に合わせた最適解が見つけやすい。肌と気分に寄り添ってくれるこの違いこそ、スペック表には載らない価値であり、手に取る理由になります。
使うほどに、選ぶ意味がはっきりしていきます。メイベリンは速さと安定で日々の基準を上げ、NARSは軽やかな余韻で素肌の魅力を引き出し、SUQQUは端正な艶で品格を添える。どれも単なる「隠すための液体」ではなく、生活の中の自分をどんな質感で見せたいかを形にする道具だと実感しました。顔に触れた瞬間の伸び、光の乗り方、時間が経った後の表情の整い方——その細やかな差が、鏡の前で「今日はこれだ」と確信できる心地よさにつながります。日常から特別な日まで、三者三様の使い分けで、仕上がりの満足度は確実に一段上がります。
まとめ
今回の3機種は、肌の仕上がりと持ちの質で性格がはっきり分かれました。最も良かったのはSUQQU ザ リクイド ファンデーション。素肌の凹凸や毛穴の陰影を柔らかく溶かすように均し、光の当たり方で厚みより艶を見せるタイプ。指でもブラシでもムラになりにくく、頬から口角にかけての乾きやすいゾーンでも粉化せず、夕方の撮影でもレフ板なしで肌が沈まずに踏ん張ってくれました。続いてNARS ライト リフレクティング ファンデーション。レフ板的な反射を意図的に弱めた自然な光の回り方で、首とのトーン差が出にくいのが好印象。皮脂が出始める小鼻脇や眉間のヨレは指の腹で軽く押さえると復元しやすく、写真で寄っても質感が破綻しない安定感がありました。最後にメイベリン フィットミー リキッド ファンデーション D N #103 30ml。マット~セミマットのキレを正面から出すタイプで、特に顎下の影拾いが少なく、テカりやすいTゾーンもサラッと整います。スポンジで叩き込むと毛穴の縁を滑らかに埋めてくれ、屋外での汗戻り時も崩れ方が素直。ただし、頬の高い位置の艶演出は他2機種ほど得意ではなく、ハイライトとの合わせ込みで質感設計を足すと映えます。総じて、艶の美しさで選ぶならSUQQU、バランスと復元性で選ぶならNARS、輪郭を引き締めて均一さを取りたいならメイベリン。ベストチョイスは、日常使いで扱いやすく仕上がりの再現性が高いメイベリン フィットミー リキッド ファンデーション D N #103。下地を薄くしてスポンジで面を均し、頬骨上にだけクリームハイライトを足すと、軽さを保ったまま写真映えする質感に落とし込めます。おすすめは、撮影や人前での見え方を最優先するならSUQQU、ワークデイとオフの両立ならNARS、毎朝の時短と安定を重視するならメイベリンという振り分けがしっくり来ました。
引用
https://www.maybelline.co.jp/
https://www.narscosmetics.jp/
https://www.suqqu.com/
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