ティルティル オールカバークッション ミニ23N サンドの実力


目次

比較概要

TIRTIR MASK FIT AI FILTER CUSHION、TIRTIR MASK FIT RED CUSHION。ふんわりセミマット寄りの新作と、定番の高カバー系の二本柱を相手に、マスクフィット オールカバークッション ミニ 23N サンド 4.5gがどこまで迫れるのかを、「持ち運びやすさ」「仕上がりの質感」「カバーと素肌感のバランス」「崩れにくさ」「色のなじみやすさ」の体感軸で検証します。ミニサイズは日中の携帯と気軽なタッチアップに強みがあり、狙いは“必要十分のカバーを軽量に”という設計思想。REDはツヤとセミマットの中間のような質感で密着して長時間維持する印象、AI FILTERは毛穴や凹凸をふんわり均し、軽さと均一感が魅力。対してオールカバークッションはフィルムコーティング感のある密着で、色ムラや赤みをきっちり整えつつ、厚塗りに見えにくいのがポイント。23Nサンドは黄みと赤みのバランスが中庸で、日本の標準トーンに合わせやすい調色。短時間で均一に仕上げたい日、マスク着用時の摩擦や湿度でも持ちを崩したくないシーンで、ミニの機動力が効いてきます。まずは一塗りでの“面の整い方”と、重ねても重さが出ない“段階的なカバー”の違いを比較。読み進めるほど、自分に合う質感と用途がはっきり見えてきます。

比較表

機種名 ティルティル マスクフィット オールカバークッション ミニ 23N サンド 4.5g TIRTIR MASK FIT AI FILTER CUSHION TIRTIR MASK FIT RED CUSHION
画像
タイプ リキッドファンデーション クッション クッションファンデーション クッションファンデーション
カラー 23N サンド 複数色展開 複数色展開
内容量 4.5g 18g 18g
仕上がり オールカバー フィルターをかけたような均一肌 高カバー
テクスチャー リキッド リキッド リキッド
パッケージ形状 ミニサイズケース 通常ケース 通常ケース
持ち運びやすさ コンパクト 標準 標準
カバー力 高め 中程度〜高め 高め
仕上がり質感 セミマット ふんわりセミマット セミマット寄りのツヤ
肌タイプ適合 普通肌〜混合・脂性肌 普通肌〜混合肌 普通肌〜脂性肌
SPF値 SPF50+ PA+++ SPF30 PA++ SPF40 PA++
持続時間 長時間 長時間 長時間
ケースカラー ピンクベージュ系 オレンジ系 レッド系
発売形態 ミニサイズ限定 通常サイズ 通常サイズ
リフィル対応 非対応 対応 対応
ブランド TIRTIR TIRTIR TIRTIR
原産国 韓国 韓国 韓国
特徴 持ち運び便利なミニサイズ AIフィルターのようなぼかし効果 赤みカバー特化
仕上がりの均一性 高い 自然 高い
使用感 軽い 軽い ややしっかり
肌への密着度 高い 高い 高い
持続性(皮脂崩れ防止) 強い 中程度〜強い 強い
ケースサイズ 小型 標準 標準
用途 旅行・外出用/直し用 日常用/時短メイク 日常用/イベント・撮影
仕上がりの透明感 やや高い 高い 中程度
肌悩み対応 シミ・毛穴・色ムラ トーン補正・毛穴 赤み・ニキビ跡・色ムラ
使用世代 幅広い 幅広い 幅広い
ケース重量 軽量 標準 標準
持ち運び利便性 高い 中程度 中程度

比較詳細

ティルティルのマスクフィット オールカバークッション ミニ 23N サンドは、指先に力を入れず軽く叩き込むだけで、毛穴の影や小さな赤みをすっと平らにしてくれるタイプでした。ミニの4.5gという小型サイズは気軽にポーチへ滑り込ませられて、外出先で薄く重ねても厚塗りに見えにくいのが良いところ。23Nは黄みに寄り過ぎず、くすみが出やすい夕方でも顔色が曇らないニュートラル寄りの砂色で、首との境目が目立ちにくい印象です。仕上がりの質感は「整ったセミマット」。頬の高い位置だけツヤがのこり、顔全体の見え方が引き締まるのにキメの粗さは表に出てこない。この「均す力」が強く、鏡の前で一度納得すると、そのあと何度も確かめる必要がなくなる安心感がありました。初めて使った日は、帰宅してから鏡をのぞき込んで「まだ整ってる」と声が漏れて、自分でもちょっと笑ってしまったくらいです。

対して、MASK FIT AI FILTER CUSHIONは、肌の表面に「ふわっとしたフィルター」を重ねたような見え方になります。薄膜で伸びが軽く、スポンジに乗せた時点から水分の逃げを感じにくいので、頬・額・顎の三点を塗り広げても端がムラになりづらい。カバーは「必要なところだけ狙って届く」感じで、全顔を均一に塗るよりも、中心から外へぼかすと境界が消えます。仕上がりはセミマット寄りで、ライトの下でも厚みが出ないため、近距離の会話が多い日に向いている。皮脂が出始めても光が柔らかく散り、テカりではなく「柔らかい艶」に見えるので、化粧直しのタイミングを焦らずに済みます。個人的には、朝急いでいるときにこれを選ぶと、塗り上がりの均一さで時短の恩恵が大きいと感じました。実際、寝坊した朝にAI FILTERだけぱぱっと塗ってオンライン会議に入ったとき、「今日肌きれいですね」と言われて、密かにガッツポーズを取ったことがあります。

MASK FIT RED CUSHIONは、三種の中で「最初の一撃の覆い方」がいちばん頼もしい存在。頬の赤み、鼻まわりの色ムラ、目尻の影が、一回のパフで一段階トーンアップして、下地の出来が多少甘くても仕上がりが崩れません。輪郭がもたつきやすい日は、フェイスラインへ薄く伸ばすだけで顔が締まるので、写真を撮る日や長丁場のイベントに持っていきたくなるタイプ。質感はセミマット寄りで、完全な粉っぽさではなく「面で整える」雰囲気で、肌の凹凸が平らに見えるぶん、リップや眉の輪郭が際立ってメイク全体の完成度が上がります。重ねるほど強くカバーできるのに、二層目で厚みが急に増す感じはなく、どこで止めるかを自分で決めやすいのが使いやすさにつながっています。

三機種の差を顔半分ずつで試すと、体感の違いは明確でした。オールカバークッション ミニは「輪郭が締まって、肌の粗が沈む」。AI FILTERは「空気を含んだように軽く、近くで見ても厚さがない」。REDは「一気に面を整え、撮られても耐える」。朝の光の下ではAI FILTERの柔らかさが魅力的で、室内の蛍光灯下ではミニのセミマットが端正に見え、夜間の暖色照明やフラッシュにはREDの均し力が強い。つまり、仕上がりの方向性がそれぞれ違い、場面によって「正解」が変わるため、一本で万能ではなくても、狙いがはっきりしているぶん選びやすいラインナップだと感じました。

持ち運びと直しの快適さで比較すると、ミニの4.5gは圧倒的に楽です。ポーチに入れても重さを意識せず、電車内やカフェの小さな鏡でもパフで軽く叩けば境界が浮かない。汗ばむ日、鼻筋だけ薄くトレースして頬は触らない直しをしても、塗り足した部分が「新しく塗った感」を出しにくいのが好印象。AI FILTERは、直しで重ねても光の質が変わりにくいので、頬の中心だけふわっと乗せると疲れ顔が戻る。REDは直しで一発カバーが効く反面、足し過ぎると輪郭がキュッと締まりすぎるので、額や鼻先は少量に留め、頬の赤みのみにポイント使いすると「整えた感」が綺麗に出ます。真夏日に冷房の効いたカフェでさっとミニを重ねたとき、鏡に映った自分の顔が思った以上にフラットで、「このサイズでここまでやるか」とちょっと感心しました。

マスク着用時の見え方も差が出ます。ミニは布地に擦れたあとでも、頬の中心の均一さが残りやすく、外した瞬間に「まだ綺麗」が続く。AI FILTERは、布地の跡が移っても光がふんわり散るので、跡そのものが目立ちにくいのがメリット。REDは擦れには強い一方で、面で整えているぶん「ここにファンデがある」感じが出やすいので、直前にティッシュオフしてから薄く重ねると、外した直後も端正さを保てます。自分の生活動線では、日中の着脱が多い日ほどAI FILTERの安心感が勝り、装着時間が長い日ほどREDの耐久を頼りたくなる場面が多かったです。

毛穴の見え方にフォーカスすると、ミニは「影が淡くなる」。鼻横の三角ゾーンでも、角度を変えたときに黒い点として認識されにくく、近づかれても粗がバレにくい。AI FILTERは「輪郭が柔らぐ」。毛穴の穴そのものを塞ぐというより、光が広がって周辺の質感がふわっと見えるので、頬の毛穴が多い人ほど恩恵が大きい。REDは「面を作る」。角栓が目立つ箇所に薄く乗せるだけで表面が平坦になり、写真で見たときに肌が一枚に見えるので、記録に残る場面向けという評価になりました。友人の結婚式二次会でREDを使ったとき、写真データを後から見返しても、頬の毛穴がほとんど気にならなかったのは印象的でした。

色味と顔色のニュアンスでいうと、23Nサンドのミニは一日を通して黄ぐすみが出にくい点が気に入っています。朝の白い光では中庸、昼の自然光でも赤みと黄みのバランスが崩れないので、チークの色を選びやすい。AI FILTERは、同じニュートラル系を選んだ場合でも、塗布直後の透明感が強く、頬の中心に血色が透けて見えるため、チークを後から重ねても「地肌の温度感」が共存します。REDは、色ムラをぐっと整えるので、チークを乗せる位置がいつもより明確になり、輪郭までのグラデーションが綺麗に収まる。その結果、目元や口元の色を強くしても全体が喧嘩しない、メイクの設計自由度が上がるのが楽しかったです。

下地との相性では、ミニは保湿系のベースに重ねても重たくなりにくく、パフの密着で水分と油分をうまく抱え込んでくれる感じ。AI FILTERは、水っぽいジェルや美容液系の下地と合わせると「ツヤを残しすぎないカバー」になり、春〜初夏の軽めメイクにハマる。REDはシリコン感のある滑らかな下地と合わせると、面が途切れずに「美しい平坦さ」が出るので、崩したくない日でも安心。もし下地を使わない派なら、ミニとAI FILTERは直接パフ乗せで十分均一に伸び、REDは目立つ部分だけポイントで置いてから広げると厚みを抑えられます。休日に日焼け止めだけ仕込んでミニを薄く重ねた日、夕方まで「素肌っぽいのに整っている」状態が続いて、鏡を見るたびにちょっと気分が上がりました。

一日の終盤、鏡を見たときの満足度も違いました。ミニは「まだ整ってる」。全体のマット感が保たれ、頬の中心が明るいままなので、自分の疲れ顔に引っ張られない。AI FILTERは「軽さが残る」。皮脂が出たあとでも筋っぽい崩れになりにくく、触らずに済む。REDは「完成度が続く」。テカりを抑えた面の強さが写真で効いていて、帰宅前の自撮りでも肌がフラットに写る。この「帰りが綺麗」は、使う日を選びたくなる強い動機になりました。残業続きの週にREDを連投したとき、夜のエレベーターでふと鏡を見て「まだいけるな」と思えたのは、かなり心の支えになりました。

総合的に、私の肌では、普段使いの快適さはオールカバークッション ミニ、忙しい朝や近距離で見られる場面はAI FILTER、長丁場や撮影が絡む日はREDが最も頼れるという結果。どれも「カバーはするのに今っぽい軽さ」を外さないので、好みの仕上がり方向で選ぶのが正解です。ミニは小ささゆえの機動力が魅力で、外出時の「直す自由」をくれる。AI FILTERは肌の存在感を消さずに整えるから、素肌感を残したい日に気持ちよく使える。REDは美肌の土台を一気に作るので、他のパーツを強くしても破綻しない。使い分けるうちに、今日はどんな自分に見せたいかで手が自然に伸びる一本が、きっと決まっていきます。

最後に、三機種の「塗った直後の感触」を指で確かめると、ミニはパフを離した瞬間に軽く吸い付くような密着が出て、指で撫でても滑りすぎない。AI FILTERは表面がふわっとして、触れても指跡が残りにくい。REDは滑りにくい面がすぐに立ち上がるので、上からパウダーを省いても目元のラインがヨレにくい。日によって肌のコンディションは揺れるものの、「仕上がりの方向性が変わる楽しさ」がティルティルのクッション三兄弟には確かにあり、目的とシーンで選ぶほど、メイクの完成度が一段上がるのを実感しました。どれを最初の一本にするか迷っているなら、持ち運びの直しを重視する人はミニ、素肌の空気感を崩したくない人はAI FILTER、長時間の端正さを狙う人はRED。自分の一日の動き方に合わせて選べば、必要な瞬間に「これで大丈夫」と思えるファンデが、ちゃんと味方になってくれます。

レビュー総括

総評はレッドクッション(4.8)→AIフィルター(4.7)→オールカバークッション ミニ(4.5)の順。レッドは高カバーでも素肌感の艶が程よく残り、昼下がりの皮脂と混ざっても崩れが上品。色合わせの許容範囲が広いので季節のトーン変化にも柔軟で、仕事の日もプライベートも「これでいい」と思える万能さが光った。AIフィルターは“薄いのに整う”が強みで、毛穴や質感の凹凸がふわっと消え、写真映えする均一感に頼れる。ただしUVはSPF30・PA++と控えめなので下地で補強前提。オールカバー ミニはポーチ運用が最強で、23Nサンドのニュートラルな色が赤みを自然に抑え、外出先での即リタッチに無敵。薄膜運用ならマスク移りも少ないが、取りすぎると重見えしやすいので量のコントロールが鍵。ベストチョイスはレッドクッション。毎日の安定感、艶とカバーの両立、崩れ方のきれいさで総合点が一歩抜ける。軽さ重視の日はAIフィルター、携帯性と即戦力ならミニをサブとして組み合わせると隙がない。

引用

https://tirtir.co.jp/products/mask-fit-red-cushion

https://tirtir.co.jp/products/mask-fit-ai-filter-cushion

https://tirtir.co.jp/product/mask-fit-all-cover-cushion/273/

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