目次
概要
d プログラム モイストケア エマルジョン MB、ファンケル エンリッチプラス 乳液 II しっとり。保湿力や使用感に定評のある乳液と並べて、雪肌精 クリアウェルネス モイストリペア ミルク 100mlの魅力を、テクスチャの重さ、肌なじみの速度、ぬるつきの残り方、ベタつきの出方、香りの印象、ワンプッシュあたりの使いやすさといった日常のリアルな視点で比較します。乾燥が強くなる季節の朝夜で塗り心地がどう変わるか、メイク前の下地に響きにくいのはどれか、夜の重ね使いで心地よく眠れるのはどれか、という切り口で「続けられる乳液」を見極めます。また、洗顔後の第一印象と、10分後・30分後の肌触りの差、Tゾーンと頬でのフィールの違い、首やデコルテまで広げたときの伸びの良さにも注目。ポンプの操作感やキャップの扱いやすさ、ボトルの置き場を選ばない安定感、気持ちよく使える適量の見つけ方まで踏み込み、日々のルーティンに馴染む一本を探します。敏感さが気になるときの頼もしさ、季節のゆらぎへの対応力、家族とシェアしたときの満足度など、生活の中で「結局手が伸びる」理由を具体的に掘り下げ、読後に自分の肌と生活に合う選び方がクリアになる流れでまとめていきます。
比較表
| 機種名(固定文言) | コーセー 雪肌精 クリアウェルネス モイストリペア ミルク 100ml | d プログラム モイストケア エマルジョン MB | ファンケル エンリッチプラス 乳液 II しっとり |
|---|---|---|---|
| 画像 | |||
| ブランド | コーセー 雪肌精 | 資生堂 d プログラム | ファンケル |
| 製品カテゴリ | 乳液 | 乳液 | 乳液 |
| 容量 | 100ml | 100ml | 90ml |
| テクスチャー | しっとり軽やか | ややしっとり | 濃厚しっとり |
| 主な保湿成分 | 植物由来保湿成分 | グリセリン | コラーゲン、ヒアルロン酸 |
| 肌タイプ対応 | 乾燥肌・敏感肌 | 敏感肌 | 乾燥肌・年齢肌 |
| 低刺激設計 | あり | あり | あり |
| 無香料 | あり | あり | あり |
| アルコールフリー | あり | あり | あり |
| パラベンフリー | あり | あり | あり |
| アレルギーテスト済み | あり | あり | あり |
| 医薬部外品 | 該当せず | 該当せず | 該当せず |
| 使用タイミング | 化粧水後 | 化粧水後 | 化粧水後 |
| 容器形状 | ポンプボトル | ポンプボトル | ボトル |
| 開封後使用期限 | 約1年 | 約1年 | 開封後120日 |
| 製造国 | 日本 | 日本 | 日本 |
| 特徴 | 透明感と潤いを与える | 敏感肌をケア | ハリ・弾力を与える |
| ターゲット層 | 乾燥・敏感肌ユーザー | 敏感肌ユーザー | エイジングケアユーザー |
| 油分バランス | 中程度 | 低め | 高め |
| 使用感 | みずみずしく軽い | さらっと軽い | しっとり濃厚 |
比較詳細
雪肌精 クリアウェルネス モイストリペア ミルクは、乳白色のやわらかなミルクが肌の上で軽く広がり、みずみずしさを残しながら膜感を主張しない仕上がりが特徴です。目元や口周りの薄い皮膚でも重さが出ず、スッと馴染んだ後に、触れると指先がほどよく滑る“うるおいの余韻”が続きます。香りは感じにくく、刺激の少ない処方設計らしく、洗顔後の乾いた頬にのせてもヒリつきを覚えにくい印象でした。ベタつきの少なさは朝のメイク前に強みになりますが、頬の内側まで水分を抱え込むニュアンスは夜のケアでも頼りになります。数日並行使用してみると、角層に水分がたまるようなふくよかさが出て、ファンデーションのノリが均一に整っていく“整肌の実感”が自然と積み重なるタイプだと感じました。
d プログラム モイストケア エマルジョン MBは、とろみのあるエマルジョンが肌表面に均一な薄いヴェールを形成し、外的要因による赤みやカサつきが出やすい日でも、肌のコンディションを崩しにくい安定感が際立ちます。塗り広げる瞬間はややコクがあり、仕上がりは“さらっとしっとり”の中間域。皮脂が出やすい小鼻周りでは重さを感じず、頬の乾燥部位ではしっかり支える——この“部位対応力”がうまく働きます。使い続けると、荒れがちな時期でも肌のキメが乱れにくく、むずがゆさが出にくい穏やかな変化が積み上がるため、季節の変わり目や花粉時期に頼りたくなる存在です。朝のメイク前に重ねてもファンデがヨレにくく、下地との相性は良好。乳液でありながら、スキンバリアの足場を整える方向に“寄り添う”使い心地が魅力でした。
ファンケル エンリッチプラス 乳液 II しっとりは、保湿に加えてハリ・つやの演出が得意なタイプ。肌の上でヌルつきに転ばず、弾力感のシグナルが短時間で立ち上がるのがわかりやすいです。塗布直後の質感は“しっとり寄りのなめらか”。頬に触れると、指に吸い付くようなもっちり感が出て、ほうれい線周りの影がやや淡く見えるような印象がありました。肌荒れ対策を主軸にした製品ほどの刺激対策の強調はないものの、敏感時でも使いづらいということはなく、乾燥でしぼみがちな夜の肌に”ハリの支え”を与える方向の効き方が得意です。翌朝の洗顔時、頬のつるんとしたタッチが残るため、夜のお手入れに厚みを足したいときに選びたくなります。
質感のコントロールは3製品で明確に変わります。雪肌精は水分保持の持続と軽やかな後肌の両立に長け、薄膜で日中も重くならない。d プログラムは“乱れないためのしっとり”が軸で、荒れやすい時期でも安定を維持しやすい。ファンケルは“しっとり+弾力”の伸びやかな仕上がりで、手応えを早く感じたい夜のケアに向く。いずれもベタつきは強くないものの、体感の差はあります。ベタつきを最も抑えやすいのは雪肌精、安定したうるおいの厚みはd プログラム、手早くふっくら見せたいならファンケル——という住み分けです。
使い始めの一週間での変化も並べると、雪肌精はキメの“均一感”がじわじわと整い、粉っぽさが出る頬がしっとり寄りにシフトします。d プログラムは赤みやざらつきが起点の乱れに対して、鎮静・保護の両輪でブレにくい肌状態へ寄せるため、メイク崩れのパターンが読みやすくなるのが利点。ファンケルはハリに関わる感触の立ち上がりが早く、手鏡で見たときの艶の乗り方に満足感が出るため、夜のケアを簡素化した日でもカバーできる安心感がありました。体感の差は確かに存在し、単なるスペックの比較では拾いにくい“使い続けたくなる理由”が、それぞれ違う角度で出てきます。
朝の化粧下地との相性は、雪肌精が最も軽快で、皮膜感が少ないため、日焼け止めやプライマーの伸びを邪魔しません。d プログラムは下地の密着を助け、ヨレ防止に寄与。ファンケルはしっとり寄りのテクスチャーが乾燥環境でのメイク持ちを後押ししますが、皮脂が多いTゾーンは量を控えめにすると好バランスです。季節軸で言えば、雪肌精は春夏の湿度でも軽やかに、d プログラムは季節の変わり目の不安定さに、ファンケルは秋冬の空調下での乾燥・しぼみに効きやすいと感じました。
敏感さが気になるときの安心度は、d プログラムが一歩抜けます。肌荒れの予防・収まりへの貢献が実感しやすく、頬のチリチリ感が出やすい夜でも穏やかに使える場面が多かった。雪肌精も低刺激設計らしい穏やかな当たりで、顔全体に均等に使いやすいです。ファンケルはしっとり感が勝るぶん、肌が極端に不安定な日は様子を見ながら量や部位を調整すると安定します。いずれも香りの主張は弱く、フレグランスが苦手な方でも導入しやすい点は共通しています。
保湿の“持続線”を見極めるなら、雪肌精は水分感の持ちがよく、時間が経っても頬がつっぱりにくい。d プログラムは水分・油分のバランス補正が巧みで、乾燥と皮脂の両端に振れにくい安定感が続く。ファンケルは油分のクッションが効いて、夜までしっとりとした弾力が残るため、表情の動きによる小ジワの影が和らいで見えやすい。この“どれが心地よいか”は生活環境にも左右されますが、室内の空調が強い日や長時間のPC作業が続く日はファンケル、屋外移動が多く汗や湿度で重くしたくない日は雪肌精、肌が揺らぎやすい予兆がある時期はd プログラム——という使い分けがしっくりきました。
使い方の細かなコツも、三者三様です。雪肌精はコットン不要で手のひらで押し込むと、肌との一体化が早く、摩擦レスに仕上げやすい。d プログラムは頬の中心から外へ“包み込む”ように広げると、ムラなくヴェールが整います。ファンケルは目周り・口周りの乾きやすい部分に薄く重ねると、夜中の乾燥による突っ張りを感じにくくなります。どれも量の盛り過ぎはメリットを削るので、季節に合わせて半プッシュ~1プッシュ程度で微調整するとベストです。
総合的な“買って使う喜び”の軸で言うなら、雪肌精は軽やかで透明感のある仕上がりが日常を楽にし、肌の機嫌が良い日の快適さを長く保つタイプ。d プログラムは不安定な肌を落ち着け、荒れにくい状態を支え続けるパートナーとして心強い。ファンケルはしっとり・ハリの実感が早く、夜の一手で翌朝の肌映えを底上げする頼もしさが魅力です。スペック以上に“使った人の一日をどう変えるか”という観点で見れば、体感できる差は明確に存在し、生活のリズムや季節、肌コンディションに合わせて使い分ける価値が十分にあります。日々のスキンケアに心地よさと結果を両立させたいなら、この三者の個性を活かす選び方が満足につながるはずです。
最後に、個人的な使用感のまとめをひとことずつ。雪肌精は“軽さの中の潤い”が絶妙で、メイク前にストレスゼロ。d プログラムは“揺らぎを抑える静けさ”が続き、忙しい日こそ頼れる。ファンケルは“しっとりとした弾力の手応え”が心強く、夜のケアに豊かさを足してくれる——そんな印象です。肌が求める心地よさは日々移ろいます。だからこそ、今の自分の生活と肌の声に合う一本を選ぶことが、毎朝の鏡に小さな満足を増やす近道だと感じています。
まとめ
最も総合満足度が高かったのは雪肌精 クリアウェルネス モイストリペア ミルク。洗顔後の肌にのせた瞬間、摩擦感のない柔らかな広がりで角層までふっくらと水分が入っていく感触があり、べたつきに転ばずにしっとりを保つ“密度のある保湿”が続く。無香料・無着色らしい静けさの中で、頬や口元の乾きが落ち着くまでの時間が短く、朝のメイク前でもヨレずに使えた。ボディにも気持ちよく伸び、乾燥期の「一本で保湿ケア完了」というメーカーの語り口に自分の実感が重なる仕上がり。次点はd プログラム モイストケア エマルジョン MB。とろみはあるが膜感が薄く、なじみ切った後の肌表面がなめらかに整うため、敏感めのコンディションでも刺激を感じにくく、赤みの気配がある夜にも安心して手が伸びた。一方で真冬の長時間保湿は単品だとやや足りず、化粧水やクリームの組み合わせで真価が出るタイプ。3位はファンケル エンリッチプラス 乳液 II しっとり。ハリ・弾力の軸がはっきりしていて、指を滑らせた時のつるんとした手応えが心地よい。保湿の立ち上がりは速いが、弾力重視ゆえに油分の包み込みがやや前に出る印象で、朝の軽さより夜の仕上げに向く。総評として、一本完結の保湿力と使い心地のバランスは雪肌精が頭一つ抜けており、敏感期の安定感ならd プログラム、弾力を足したい夜の仕上げならファンケルが合う。ベストチョイスは雪肌精 クリアウェルネス モイストリペア ミルク。乾燥が加速する季節も、肌の機嫌を静かに底上げしてくれる一本だった。
引用
https://sekkisei.jp/site/clearwellness/c/c3020/
https://www.shiseido.co.jp/sw/onlinestore/products/G75601.html
https://www.fancl.co.jp/beauty/item/3764d
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