目次
概要
比較対象として、ニベア ディープモイスチャーリップとメンソレータム メルティクリームリップも並べつつ、花王 ニベア リッチケア&カラーリップ チェリーブラウンの強みを見ていきます。チェリーブラウンは、色付きリップとしての仕上がりの美しさと日常使いのしやすさを両立した一本で、素の唇のトーンを穏やかに整えながら艶感を足してくれるのが魅力です。ディープモイスチャーリップが保護と保湿に特化したスタンダードな塗り心地、メルティクリームリップが体温でとろけるような包み込む質感を売りにするのに対して、チェリーブラウンは薄膜でスッと広がり、過度な厚みを感じさせずに発色と光沢をさりげなく重ねます。
色は濃すぎず淡すぎない中間域で、外出前に鏡なしでも直感的に整えられる扱いやすさがあり、輪郭を取りすぎなくても印象が締まるため、オフの日から軽い外食まで幅広い場面に馴染みます。実際、休日にマスクを外した瞬間でも「塗り直したっけ?」と迷わない程度にきちんと色が残っていて、気負わず使えるバランスだと感じました。保湿感は重たくなく、乾燥を感じやすい人でもこまめに塗り直せる軽快さがあり、食事や会話の後に薄れても不自然なムラになりにくいのも安心材料です。
香りや後味が強く残らないため、ケアとメイクの境目を曖昧にしてくれる使い勝手があり、単体使いはもちろん、無色の保湿リップで土台を整えた上から重ねると、艶の質が均一になり仕上がりの安定感が増します。朝の支度中にディープモイスチャーリップでしっかり保湿しておき、出かける直前にチェリーブラウンをひと塗り、という二段構えも試しましたが、「保湿の土台+色とツヤ」の役割分担がきれいに決まりました。色付きが不要な場面では他機種が合理的ですが、印象の微調整を同時に叶えたいなら、この一本は最小限の手間で見た目とコンフォートを両立できる選択肢になります。
比較表
| 機種名 | 花王 ニベア リッチケア&カラーリップ チェリーブラウン 2g | ニベア ディープモイスチャーリップ | メンソレータム メルティクリームリップ |
|---|---|---|---|
| 画像 | |||
| ブランド | 花王 ニベア | 花王 ニベア | ロート製薬 メンソレータム |
| 製品タイプ | カラーリップクリーム | 無色リップクリーム | 無色リップクリーム |
| カラー | チェリーブラウン | なし | なし |
| 内容量 | 2g | 2g | 2.4g |
| 保湿成分 | ホホバオイル、マカダミアナッツオイル | ヒアルロン酸、スクワラン | シアバター、ホホバオイル |
| UVカット機能 | SPF20・PA++ | SPF20・PA++ | SPF25・PA+++ |
| 香り | 微香性 | 無香料 | 無香料 |
| 仕上がり | 自然な発色とツヤ | しっとり保湿 | なめらか保湿 |
| 使用対象 | 女性向け | 男女兼用 | 男女兼用 |
| 形状 | スティックタイプ | スティックタイプ | スティックタイプ |
| 特徴 | カラーとケア両立 | 高保湿 | 体温でとろける使用感 |
| 原産国 | 日本 | 日本 | 日本 |
| 発売元 | 花王株式会社 | 花王株式会社 | ロート製薬株式会社 |
| 使用感 | なめらかで軽い | しっとり濃厚 | とろけるような軽さ |
| パッケージ | カラー表示あり | シンプル | シンプル |
| SPF表示 | あり | あり | あり |
| PA表示 | あり | あり | あり |
| 使用シーン | メイクアップ兼ケア | 日常ケア | 日常ケア |
| テクスチャー | 軽め | 濃厚 | やわらか |
| 塗布後の見た目 | 発色あり | 透明 | 透明 |
| リップケア効果 | 保湿+色づき | 保湿 | 保湿 |
| 持続時間 | 中程度 | 長め | 中程度 |
| 対象年齢層 | 若年層~成人女性 | 全年齢 | 全年齢 |
| ケースデザイン | カラー系デザイン | シンプルブルー | ホワイト系 |
| 塗布感 | 軽やか | しっとり | とろける |
| 機能性 | カラー+UV+保湿 | UV+保湿 | UV+保湿 |
| 使用目的 | メイクアップ+ケア | ケア中心 | ケア中心 |
| スティック径 | 細め | 標準 | 標準 |
| 塗布仕上がり | ツヤあり | マット寄り | ツヤあり |
| 展開バリエーション | 複数カラー展開 | 複数香り展開 | 複数香り展開 |
比較詳細
花王 ニベア リッチケア&カラーリップ チェリーブラウンは、最初に唇へ乗せた瞬間のとろけ方が滑らかで、ワックス感の角が立たない柔らかいタッチが印象的です。発色はひと塗りで控えめ、二往復で血色がふわりと持ち上がる自然なトーンに落ち着き、素の唇の色むらをそっと均しながらツヤの膜が薄く広がります。鏡なしでも仕上がりが破綻しにくく、輪郭の外へ滲みにくいため、日中の外出先でもさっと直せる安心感があります。色味は名前どおりのブラウン寄りのチェリーで、赤みだけが浮かず、落ち着きのある温度感が顔全体のトーンを整えます。乾燥が進んだ日に使うと、縦じわの影が淡く曖昧になり、表面がつるんとした見え方に変わるのが分かります。
平日の通勤中、駅のホームでマスクを外したタイミングにポケットから取り出してさっと塗ってみても、塗りすぎて「やりすぎ感」が出ないのがちょうど良くて、個人的にはここがかなり好きなポイントでした。きちんと感は出るのに、いわゆるフルメイクの口紅ほど気合いが入って見えないので、在宅勤務の日のオンライン会議でも使いやすい仕上がりです。
ニベア ディープモイスチャーリップは、無色で保湿に振り切った印象が強く、厚みのあるバーム層がしっかり留まるタイプです。ひと塗りでの潤いの密度が高く、外気に触れている時間が長い日でも安心できる包まれ感があります。ツヤはやや素直で、ライトを反射するようなグロッシーさよりも、うるおいの膜が落ち着いて張り付くような重心の低い仕上がり。唇の表面を守る盾のような感覚があり、荒れ始めのざらつきに対しては回復の足場を作るのが早いです。色が付かないぶん、顔の印象を変えずに保湿だけを足したいシーンで出番が増えます。朝のベースとして仕込むと、上に重ねるカラーのノリが均一になり、発色がにじまず整います。
実際に夜寝る前に厚めに塗って簡易パックのように使ってみたところ、翌朝の唇が柔らかく、皮むけが起きにくくなりました。「今日は乾燥がきつそうだな」という日のスタートに一本あると、心理的にもかなり心強いポジションです。
メンソレータム メルティクリームリップは、体温でじわっと溶けるクリームのようなテクスチャーが特徴で、塗り始めから最後までストレスのない滑走感が続きます。膜は薄いのに保護力が足りない感じはなく、軽さと守りのバランスが巧みで、口角の動きに追従してヨレが出にくいです。香りや刺激が強く主張しないため、リップケアに集中したいときの静かな相棒になってくれます。仕上がりはナチュラル系のツヤで、鏡越しでも過度な光り方をせず、素の質感を底上げするイメージ。こまめに塗り直しても重さが蓄積しにくく、マスクの着脱が多い日でも粘度が邪魔しないのがありがたいポイントです。
三者を並べて使い比べると、リッチケア&カラーリップ チェリーブラウンは「見た目の整え」と「保湿の維持」を一本で両立しながら、色で空気感を変える力があります。ディープモイスチャーリップは「守り」を最優先し、土台を作る役割が得意。メルティクリームリップは「軽快な保護」と「塗り心地の気持ちよさ」で日常使いのストレスを減らします。体感の差は明確で、仕上がりの目的によって選ぶべき軸が変わります。透明感と血色補正が同時に必要ならチェリーブラウン、荒れそうな予感があるならディープモイスチャー、負担なくケアを回したい日はメルティという棲み分けが自然にできました。
チェリーブラウンの塗り心地は、唇の温度を拾って溶けるほど柔らかすぎず、かといって硬くて引っかかることもない、ちょうどいい中庸のバランス。色の乗り方は層が薄く積み重なるように広がるため、輪郭が先に決まりすぎず、中央から外へぼかすと控えめなグラデーションが作れます。仕事の合間に塗り直しても、落ち方が汚くならず、色移りのストレスが少ないのも好印象です。飲み物の後、軽く拭ったあとの唇に再度ひと塗りしても、ムラが出ず表面が均一に再生される感覚があり、忙しい時間帯ほど頼れる一本だと感じました。
ディープモイスチャーリップは、リップパックの簡易版のように厚みを作ってくれるので、夜の寝る前に塗っておくと翌朝のしっとり感が違います。日中はマット系の口紅の下地として使うと、乾きからくるひび割れを抑え、発色が途切れず持続します。無色だからこその自由度があり、場面を選ばず誰でも使いやすい。それでも、色気や華やぎをプラスしたいタイミングでは、物足りなさを感じる場面がありました。ケアに徹したい日、荒れている日、風が強い屋外で過ごす日には、絶対的な安心感を与えてくれる存在です。
メルティクリームリップは、朝のメイク前に唇の角をならす役として優秀で、なめらかに整えてくれるので後に乗せるカラーが自然に密着します。軽い膜のため、食事の前後に何度か塗り直しても重なるストレスが少なく、べたつきが蓄積しにくいのが快適でした。唇が敏感に傾いている日でも、刺激の少なさが使う勇気につながります。強いツヤがほしいわけではないけれど、乾いて見えるのは避けたい、そんな微妙な気分のときにちょうどいい落としどころです。
色の面での満足度は、チェリーブラウンが独走します。派手すぎず地味すぎない絶妙なトーンが、顔全体の統一感を静かに底上げしてくれるため、いわゆる「何をしたか分からないけど雰囲気が良い」に直結します。口紅ほどの強さはないのに、すっぴん感が出すぎない、仕事やプライベートの移動の合間にも違和感なく使える。昼休みの短い時間で手早く印象を整えたいときに、一本で完結する手軽さが大きな価値になります。発色が主張しないからこそ、唇のコンディションが多少上下しても、仕上がりの差が目立ちにくいのもメリットです。
保湿の持続ではディープモイスチャーリップが一歩リード。乾燥が厳しい季節や空調の強い室内では、この厚みのある膜が頼もしく、時間が経っても表面の潤いが抜けきらない安心感があります。それに対してメルティクリームリップは、軽さゆえの塗り直しの回数が増えますが、塗る行為自体が気持ちよく、作業の合間の小さなリセットとして機能します。チェリーブラウンは中間で、色による満足度が保湿の体感を補ってくれるため、トータルの満足感が高くまとまります。
使い続けた結果としての唇の印象は、ディープモイスチャーリップで「守られている」方向へ、メルティクリームリップで「負担が抜けている」方向へ、チェリーブラウンで「整っている」方向へ、それぞれ明確に違いが出ました。写真を撮るとき、チェリーブラウンは光の当たり方でツヤが適度に拾われ、フィルターなしでも肌のトーンが整って見えます。オンライン会議でも顔色の補正が自然な範囲で効き、素朴な印象からきちんと感へ寄せてくれるのが便利でした。
質感の細部に触れると、チェリーブラウンのツヤはガラスのような硬質ではなく、しっとり寄りのセミグロウ。ディープモイスチャーはフィルムのように均一で、凹凸をフラットに見せます。メルティクリームは水分のベールが薄くかかる感じで、唇のもともとの質感を活かしながら艶めかせます。どれを選んでも乾きを置き去りにすることはないものの、見え方のキャラクターがはっきり違い、目的によって満足の方向性が変わります。
香りや使用感の主張については、三者とも過度に強くなく、日常使いで気になるシーンは少なかったです。チェリーブラウンは色の満足が前面に来るため、香りの存在感が意識から後退します。ディープモイスチャーは機能の集中が高く、香りの要素が目立たないことがメリットに転じます。メルティクリームはニュートラルで、どんな場面でも邪魔をしない静けさが魅力です。
最終的に手を伸ばす頻度は、外出時はチェリーブラウンが頭ひとつ抜けました。手元に一本あるだけで、顔の印象を素早く整えられる安心があり、予定の合間に気分を切り替えるスイッチになります。屋内中心で長時間作業をする日はディープモイスチャーが心強い相棒になり、唇のコンディション維持に集中できます。軽快に過ごしたいカジュアルな日はメルティクリームをポケットへ入れておくと、思い立った瞬間にスッと塗れて気持ちが軽くなるのが良いです。
買うべき一本を選ぶなら、チェリーブラウンは「色とケアを一本で完結したい」という欲求に最も素直に応えてくれます。素の唇を損なわず、少しだけ背筋の伸びた印象へ寄せたい、そんな日常のリアルにぴったり。ディープモイスチャーはケアの基礎体力を底上げし、荒れやすい季節に保険をかけたい人へ。メルティクリームはストレスの少ない塗り心地を最優先し、軽やかな使用感で生活のテンポを崩さない選択です。体感の差はしっかりあり、目的が定まっていれば後悔のない一本が自然に選べます。
まとめると、チェリーブラウンは印象管理と保湿のバランス、ディープモイスチャーは守りの強さ、メルティクリームは塗り心地の快適さが核。わたしの日々の中では、チェリーブラウンをメイン、ディープモイスチャーを夜のケア、メルティクリームを気分転換の相棒という役割分担で落ち着きました。唇のコンディションは季節や環境で揺れますが、三者があれば迷わずスムーズに乗り切れます。次に一本だけ選ぶなら、まずチェリーブラウンを手に取ってみてください。鏡越しの自分が少しだけ整って見える、その小さな確信が毎日のテンポを気持ちよく前へ進めてくれます。
まとめ
一番良かったのはニベア リッチケア&カラーリップ チェリーブラウン。まず色が「浮かないのに印象はちゃんと出る」絶妙さで、くすみをふっと消して顔全体が少し明るく見える。乾燥の気配が出やすい午後でも縦じわが目立たず、飲み物の後でも輪郭が崩れにくい。塗り心地はワックス感が薄く、体温でとけるように伸びてムラにならない。鏡なしで直塗りしても仕上がりが乱れない安心感があり、ツヤは上品でベタつきはない。私の唇では皮むけせず、仕事中の軽い塗り直しで十分保てた。色っぽさよりも「清潔感+血色」を微差で積み上げる感じが心地よく、毎日のポケット定位置になった。
次点はメンソレータム メルティクリームリップ。保湿の安心感はこの3本の中でもかなり高く、乾燥が強い日やエアコンの真下でもカバー力が落ちない。驚くのは塗り始めの抵抗の少なさで、まさに溶けるように広がる。ただ、仕上がりがツルンと整いすぎて「血色の補助」がないぶん、顔色の底上げはできない。素の唇をとにかく守りたい日、寝不足や長時間移動のときに信頼できる一本。
三位はニベア ディープモイスチャーリップ。保湿持続は高く、皮膜感で風や乾燥から守られている感覚がわかりやすい。反面、塗布量が多いと厚みが出て飲み物のカップにやや移りやすく、マスク内では時々ぺたっと感が気になることがあった。無色で使い回しやすく、外出先のレスキューには強いが、日常の「印象を少しだけ整える」という軽い欲求には、チェリーブラウンの色補整が優位。
総評として、通勤・打ち合わせ・外食まで一本で迷いなく回せるベストチョイスはニベア リッチケア&カラーリップ チェリーブラウン。保湿と見た目のバランスが非常に良く、直塗りの成功率が高い。保湿特化の日はメルティクリームリップ、荒れやすい環境での防御力重視ならディープモイスチャーリップをサブにすると迷いがなくなる。「とりあえず一本だけ買うならどれ?」と聞かれたら、自分ならまずチェリーブラウンをすすめますし、実際に手元でもそのポジションに落ち着きました。
カラーリップに迷っている人には、普段のメイクの濃さとライフスタイルを基準に選ぶのがおすすめです。メイクは最小限で、通勤やオンライン会議で「ちゃんとして見えればOK」という人ならチェリーブラウンがちょうどいい。屋外作業や冷暖房の強い環境で過ごす時間が長いなら、ディープモイスチャーリップを一本ポーチに入れておくと安心感が違います。とにかく塗り心地の軽さとストレスの少なさを最優先したい人にはメルティクリームリップがフィットします。
引用
https://www.kao.co.jp/nivea/
https://www.rohto.co.jp/mentholatum/
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