目次
概要
カネボウ DEW クレンジングクリームとちふれ ウォッシャブル コールド クリームは、長年多くのユーザーに支持されてきた定番のクレンジングクリームです。両者はそれぞれ異なる魅力を持ち、肌にやさしい使用感や洗い上がりの質感に特徴があります。そこに新たに加わるのがカネボウ エンリッチド オフ クリームであり、従来のラインナップに新しい選択肢を提示しています。この製品は、肌に密着するようなリッチなテクスチャーを持ちながら、メイクや汚れをしっかりと浮かせて落とすことを目指して設計されています。従来のクリームタイプのクレンジングが持つ「やさしさ」と「安心感」を大切にしつつ、より快適な使用感を追求している点が注目されます。比較対象の二製品は、軽やかな伸びやすさや洗浄後のすっきり感に定評があり、日常的に使いやすいという評価を得ています。一方でエンリッチド オフ クリームは、落とすだけでなく「心地よさ」を重視しており、肌を包み込むような感覚を提供することが特徴です。こうした違いは、日々のスキンケアにおいてどのような体験を求めるかによって選択が分かれるポイントとなります。今回の比較では、テクスチャーの質感や洗い上がりの印象、日常的な使いやすさといった観点から、それぞれの製品が持つ個性を整理し、読者が自分に合ったクレンジングを見つけやすくなるようにまとめていきます。新しい選択肢として登場したエンリッチド オフ クリームが、既存の定番製品とどのように異なる魅力を持つのかを知ることで、日々のケアをより豊かにするヒントが得られるでしょう。
比較表
| 機種名(固定文言) | カネボウ カネボウ エンリッチド オフ クリーム 130g | カネボウ DEW クレンジングクリーム | ちふれ ウォッシャブル コールド クリーム |
|---|---|---|---|
| 画像 | |||
| ブランド | カネボウ | カネボウ | ちふれ |
| シリーズ | カネボウ | DEW | ウォッシャブル コールド |
| 製品タイプ | クレンジングクリーム | クレンジングクリーム | クレンジングクリーム |
| 内容量 | 130g | 125g | 300g |
| テクスチャー | クリーム | クリーム | クリーム |
| 使用方法 | 乾いた肌に使用 | 乾いた肌に使用 | 乾いた肌に使用 |
| 洗浄後の仕上がり | しっとり | しっとり | しっとり |
| 香り | あり | あり | 無香料 |
| 主な目的 | メイク落とし | メイク落とし | メイク落とし |
| 肌タイプ対応 | 全肌質 | 全肌質 | 全肌質 |
| 洗浄力 | 高め | 中程度 | 中程度 |
| 保湿成分 | 配合 | 配合 | 配合 |
| 乳化の必要性 | あり | あり | あり |
| ダブル洗顔 | 推奨 | 推奨 | 推奨 |
| 容器形状 | ジャータイプ | ジャータイプ | ジャータイプ |
| 発売元 | カネボウ化粧品 | カネボウ化粧品 | ちふれ化粧品 |
| 原産国 | 日本 | 日本 | 日本 |
| 使用頻度目安 | 毎日使用可能 | 毎日使用可能 | 毎日使用可能 |
| テクスチャー変化 | クリームからオイル状へ | クリームからオイル状へ | クリームからオイル状へ |
| パッケージカラー | ホワイト系 | ピンク系 | ホワイト系 |
比較詳細
カネボウ エンリッチド オフ クリームは、フタを開けた瞬間の高揚感から心地よさが続くタイプ。重さのあるクリームなのに、肌にのせると指の動きに素直に追従して、厚みを保ちながらメイク汚れをゆっくり抱き込んでいく感触が印象的。摩擦を感じさせない滑走感があり、頬からフェイスラインまで一定のリズムで撫でてもダレない。流した後はしっとりの膜が薄く残るような仕上がりで、突っ張り知らず。夜のクレンジングを「ケアの延長」に変えてしまう包容力があり、深呼吸したくなる穏やかな香りもリチュアル性を高めてくれる。濃いめのベースメイクでも時間をかけて馴染ませると、厚みが崩れずに均一に「とろけ」に移行して、手のひらを離したくなくなる。洗い上がりの柔らかさは、指で触れるとクッションを感じるくらいふっくら。翌朝のキメの整い方にも余韻が残り、疲れ顔のときほど恩恵を実感しやすい。
DEW クレンジングクリームは、エンリッチドほどの重厚感はないものの、軽さに頼らない安定したコクがある。最初の伸びはスムーズで、広げきった先でテクスチャーが微細に変化し、くすみの原因になりやすい皮脂とメイクの境界をほどくように馴染む。マッサージ的に使うと輪郭がすっきりする感覚があり、フェイスラインのザラつきにも手応えを感じやすい。すすぎは比較的早く、ぬるま湯を重ねるほどササッと抜けていくが、保湿の余韻は意外と持続する。香りは控えめで、気分に左右されにくくデイリーに振り回せる懐の広さが強み。ポイントメイクは軽く落としやすいが、濃いウォータープルーフ系を一緒に全部ほどこうとすると、少し時間配分が必要。総じて、使い勝手の良さと肌当たりの安心感のバランスが良く、日々のルーティンにリズムを作りたいときに頼れる。
ちふれ ウォッシャブル コールド クリームは、クラシックな存在感。たっぷりめに取って肌温で溶かす過程そのものが「手仕事」で、指先の圧がダイレクトに伝わる。最初は重たく、馴染み始めるとオイルのような軽さに変わる二段階の転相がはっきり。時間をかけるほどメイク汚れを絡め取り、指が吸いつくような粘りが出るのが特徴で、毛穴の溝にもアプローチできた感触を得やすい。すすぎはやや根気が必要で、乳化とぬるま湯の重ねがけで丁寧に抜いていくイメージ。洗い上がりはきちんと保湿が残り、皮脂の抜けすぎによる不快なつっぱりが出にくい。香りは必要最低限で、習慣化するほど癖になっていく「素朴な良さ」がある。手間を惜しまない夜ほど輝き、時間を材料にするタイプなので、急いでいる日は不向きだが、リセット感は強い。
体感の差を一言でまとめると、エンリッチドは「厚みで包み、穏やかにほどく」、DEWは「コクを保ちつつ、テンポよく解く」、ちふれは「時間を味方に、しっかり絡め取る」。指の圧との相性でいうと、エンリッチドは圧を逃がすクッション性が高く、一定圧でも摩擦感が立ち上がらない。DEWは軽めの圧で表面を滑らかに整えやすく、こめかみ周りの軽いマッサージに向く。ちふれは圧の微調整で質感が変わるので、テンポをつくるほど満足度が上がる。すすぎのスピードはエンリッチドとDEWが素直、ちふれは手順に寄り添うとスッと抜ける。肌が敏感寄りの日は、包まれる感じが強いエンリッチドが安心。皮脂が多い日や軽快さを求める朝はDEWが使いやすい。ざらつきや詰まりを一度リセットしたい夜は、ちふれの丁寧さが効く。
メイク落ちの手応えにも差がある。エンリッチドは、長時間のベースメイクや密着系下地をふわっと浮かせるのが得意で、肌からメイクを剥がすのではなく「抱えて移動させる」印象。毛穴の周りまで均一に馴染むので、後の洗顔で一気にクリアに持っていける。DEWは、日常的な下地・ファンデ・フェイスパウダーの組み合わせならテンポよく落ち、崩れにくいリキッドファンデも時間差で解けていく。ちふれは、指の動きで粘度を高めてからが本番で、ポイントメイクを避けつつベースに集中すると効率が良い。ウォータープルーフ系のマスカラ・リップは別途落としたほうが全体のリズムが崩れず、仕上がりも均一になりやすい。
保湿の残り方と肌コンディションの変化も、日々の満足度を左右する。エンリッチドは、洗い流した後に触れると「薄いベルベット」みたいな感触が残り、化粧水の入りが滑らか。うるおいの膜が過剰に主張せず、後工程の美容液や乳液の重なりが美しく決まる。DEWは、ふわっと軽い保護感でベタつきが出にくく、朝のケアの前に使っても邪魔をしない。肌の表面を均しながら中まで乾かしすぎないバランスで、メイク前のコンディションを整えやすい。ちふれは、しっかり乳化すれば、オイル感は残さず、むしろ「素肌の皮脂感」に近い自然な保護が残る。夜のスキンケアを簡素にしたい日でも乾燥しづらく、翌朝の洗顔が軽く済む。
香りと気分の相性も選ぶポイント。エンリッチドの香りは、深く息を吸い込みたくなる穏やかさで、一日の終わりにふさわしい静けさをつくる。DEWは意識をジャマしない控えめさで、ルーティンに入りやすい。ちふれはほぼ無香で、香り要素を排して作業に集中できるぶん、手触りや温度変化に気持ちが向く。どれも日常に馴染むが、感情の波に寄り添う力はエンリッチドが頭ひとつ抜けている。
季節や環境によって選び分けると満足度がさらに上がる。乾燥が厳しい季節や冷房で肌が冷えた日は、エンリッチドの包み込む厚みが頼れる。湿度が高く皮脂が多い時期、帰宅後すぐに軽く落としてベースを整えたい日は、DEWの軽快さが心地いい。肌のザラつきや角栓感が気になる日は、ちふれで時間をかけて指先のカーブで溝をなぞり、粘度を高めたタイミングで乳化。使い分けを続けるうちに、肌の機嫌の変化がわかりやすくなり、日々の仕上がりに安定感が出る。
自分の体験として、忙しい平日はDEWでテンポ良く、週末はエンリッチドで心を落ち着けながら丁寧に、リセットが必要な「詰まり感」のある夜はちふれで粘度を引き出す、というリズムが最も満足度が高かった。特にエンリッチドの「厚みを保ったままとろける」瞬間は唯一無二で、肌の上に安心が広がる。手から伝わる情報量が多く、今の肌にどれくらい圧をかけるべきかが自然と分かる。DEWは、その日の疲れ具合にかかわらず一定の仕上がりを担保してくれるので、生活のテンポに馴染みやすい。ちふれは、時間を投資した分だけ確かなスッキリを返してくれる「コスパ」ではなく「濃度」の満足で、達成感がある。
結局、スペックだけでは語りきれない違いは、使っている間の自分の呼吸と指の速さに現れる。エンリッチドは呼吸をゆっくりに、DEWはテンポを一定に、ちふれは意識的にリズムを刻むと美点が引き立つ。どれも肌に優しい着地を目指す設計だが、選び方次第で日々のクレンジングが「義務」から「ご褒美」に変わる。肌と気分を同時に整えたいならエンリッチド、生活のリズムに寄り添うならDEW、徹底的にクリアにしたい夜はちふれ。手のひらの記憶が、その日の正解を教えてくれる。
まとめ
まず、カネボウ エンリッチド オフ クリームは、夜の肌と心をほどく「ゆるみ」が一番心地よかった。厚みのあるクリームが体温でゆっくり溶け、ファンデや日焼け止めが静かにほどける感覚がある。香りは控えめで、呼吸のリズムを邪魔しない。すすぎ後はクリーム系特有の膜感が出にくく、手のひらで触れると「うるおいが残ったまま、ベタつきはない」とわかるラインを踏んでくれる。濡れた手より乾いた手スタートが安定で、ポイントメイクは専用リムーバー併用が安心、というバランス感も潔い。マッサージに使うと指のすべりが途切れず、短時間でも顔のこわばりが緩むのが体感できた。日によって肌のコンディションが揺れても、使い心地の振れ幅が小さいのは頼もしい。次に、DEW クレンジングクリームは「とろみのある柔らかさ」が魅力。ほどけ方が早く、軽いベースメイクなら短時間でオフできる。すすぎはぬるま湯で回数を重ねるタイプだが、油膜が残る嫌な感じは出にくい。香りは少し華やかで、夜のリズムを切り替えるスイッチになる。肌の水分が逃げづらく、洗い上がりの頬がふっくら保たれる印象が続いた。マッサージ用途では少し軽さが出て、指の腹が早めに止まることがあるが、タイムパフォーマンスは良好。最後に、ちふれ ウォッシャブル コールド クリームは「素直なコールド」の良さがある。テクスチャは重めで、メイクの抱え込みはしっかり。ただし乳化までの見極めが必要で、慣れるまで洗い上がりが重く感じる日があった。無香料に近い素っ気なさは、集中したい夜にはありがたい。ゆっくり丁寧に扱うほど応えるタイプで、マッサージ兼用なら所作を整える時間ごと気持ちが落ち着く。総評として、心地よさと安定性の両立でエンリッチド オフ クリームが頭ひとつ抜け、スピードとふっくら感のバランスでDEWが続き、丁寧な手順を楽しめる日にはちふれが生きる。ベストチョイスは「カネボウ エンリッチド オフ クリーム」。毎夜の変化に寄り添いながら、洗い上がりの質をぶらさない。その上で「時短と軽さ」を求める日はDEW、「手順と静けさ」を味わう日はちふれを選ぶ、と使い分けると満足感が高い。
引用
https://www.kanebo-cosmetics.co.jp/
https://www.dew.jp/
https://www.chifure.co.jp/
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